基本的には仕事を終えた、その場所で酒を飲むこととしているが、イレギュラーな事情で出来ないこともある。今回も千葉ニュータウンで仕事を終えたが、現地で酒は飲まなかった。本来はS社のSきばら社長と打ち合わせをする予定だったが、事情により、電車内で打ち合わせをすることになった。このため、すぐに印西市を去ることになった。
羽田空港行きの電車は、やがて青砥に着き、自分は乗り換えのため、Sきばら社長と別れた。京成本線といえば、上野ー成田である。ところが、今や京成の本線は、京急や都営線が運んでくる、この青砥以西に変わったようにも感じる。
さて、仕事は終わった。どこへ行こうか。
新三河島で降りて、「光栄軒」を目指すのもひとつの案だった。ただ、近々、いや早ければ明日にでも「光栄軒」に行く可能性が浮上してきておりパス。ならば久しぶりに日暮里を攻めるか。乗り換えだから、余計なコストは使わなくていい。
日暮里の立ち飲みといえば、角打ちの「中村屋丸康酒店」か、「呑べえ」、そして「立ち飲み 日高」。あまり選択肢は多くない。どれ、ちょっとスマホで検索してみるか。
すると、「荒川STAND」という店がヒットした。ワインの立ち飲みらしい。けれど、あまり食指が伸びない。これまでもワイン系の立ち飲みバルには度々、行ったが、どれもあまりリラックスはできなかった。自分にとって、立ち飲みに求めるプライオリティに気取りは要らないのだ。
でも、世界の立ち飲みを制覇するという野望のもと、ここは出かけなくてはならない。駅を降りて、スマホのMAPを頼りにお店を探すが、どうにも見つからない。別のワイン酒場があり、中を覗くと、どうにも立ち飲みのスペースがなさそうだ。お店が変わったのかなと半ば諦め、別の店を探そうと歩いていると、その「荒川STAND」は見つかった。
大きな白い暖簾が実にいい。時刻は16時半だが、しっかり営業している。ネット情報によると、どうもお昼から開いているらしい。店内は広く、予想通り、シャレオツ系。カウンターはオールスタンディングだ。お客さんは誰もおらず、自分は冷蔵庫前に陣取った。
メニューをチラリ。
ほぅ、「金宮ソーダ」なるものがあるのか。まずは腕試し。それでいこう。ただ、値段は高い。一杯550円は予想を遥かに上回る。税込み価格ではあるが、酎ハイが一杯500円台はきつい。ただ、シャレオツ系の場合、値付けは難しい。480円で設定すると、急激に安っぽくなって、お店のブランディングに影響する。ある意味仕方ないかなとも思う。
さて、つまむものを何にしようかとメニューを裏返すと、いやはやいろんな料理がびっしりと書かれていた。体が勝手に安価なメニューを探す。お料理は330円から。その中から、まずは「きゅうりとアンチョビマヨ」をチョイスした。
安価なメニューだから、量も少なく、ショボいのがくるのかなと思っていたが、結果なボリュームで、それは出てきた。しかも、アンチョビマヨのディップがこれまたうまい。アンチョビは大好きだが、いかんせんスーパーで購入すると、300円どころでは買えない。だから、このメニューは当たりだった。
やがて、店内には一組の男女が入ってきた。ベビーカーに赤ちゃんを連れた夫婦風である。ちょっと衝撃だった。赤ちゃんを連れて、立ち飲みというスタイル。いや、非難している訳ではないが、酒場に子どもを連れてくるというメンタリティに。
さて、もう一品頼むかなとメニューを広げて選んだのが、「カリカリフライドポテト 自家製ブラバソース」(550円)。名前がやたらと長い。メニュー表に掲げられていたメニュー27種の中で、最も長いネーミングの一品だ。ブラバソースというのが、馴染みないが、このお店は様々なメニューに自家製ソースを使っているようだ。アンチョビマヨもそうだったが、料理の探求に余念がない。そのフライドポテトも結構なボリュームだったし、ポテト自体もモノが良かった。しかも、ブラバソースなるものがまた秀逸で、「金宮ソーダ」にマッチした。
ただ、やはり一杯550円の酎ハイをガバガバと飲める身分ではない。だって、家で飲む、ボトルの赤ワインよりも高いのだから。この日は2杯で打ち止め。
お会計は1,980円。
なんだ、結局安売りのスーパーみたいな値段になったじゃないか。
期待はしていなかったからか、満足感はあった。いつかまた来てみようとも思う。ただ、500円台の酎ハイは3杯目はない。
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