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居酒屋放浪記NO.0266 - ビールのお供考 - 「ANAフェスタ」(豊中市蛍池南町)

2009-08-08 13:30:55 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋
 大阪へ向かう電車から夕暮れの斑鳩が見える。なんともいえない幻想的な光景だった。

 あべの橋のバスターミナル。暗い構内は鈍い蛍光灯に揺らいでいる。森山大道の写真のようだ。

 バスに乗り込んで見下ろす天王寺の交差点。週末の街並みは少し浮かれているようにも見える。

 光の洪水に流されていった先もやはり光が溢れている。
 そう伊丹空港はまだ宵の口だ。

 空港に着くと無性にビールが飲みたくなる。
 何故だろう。
 気持ちが開放的になるからか。
 とにかく、空港に着けば隙あらばと常にわたしはビールを飲む機会をうかがっている。

 例えば、山口宇部に行く際、朝一の便がやはりコスト的に安く、朝7時に乗ることは珍しくなかったが、そこでもわたしは朝から空港でビールを飲んできた。つまみは大体「サンドウィッチ」。ビールと調理パンは相性がいい。

 伊丹もやはり生ビールがわたしを呼んでいた。
 出発ロビーのキヨスクは大抵生ビールを販売している。
 つまみは「たこ焼き」。さすが大阪!
 レンジでチンしたものだが、うまい!
 粉ものもビールがよく合う!

 例えば、これが羽田になると様相は違う。羽田での生ビールのお供は「肉の万世」の「万カツサンド」だ。この組み合わせは空港で飲むビールのベストマッチ!(山口宇部行きの出発ゲートにはない時が多いのが残念)
 今のところ、これに勝るものはない。

 かつて、ビールに最も合うつまみは何か、というテーマを当ブログで書いたことがある。
 そのときは、東海林さだおさんが提唱していた「ケンタッキーフライドチキン」にわたしも同調した。
 現在もその考えに一点の曇りもない。
 だが、その後に修行を重ねたビール道において、ふたつの発見を熊猫はした。
 ひとつは、今申し上げた「万カツサンド」、そしてもうひとつが「マックフライポテト」である。
 人呼んで、これらを「3大ビールお供」と今日から言うことにする。

 さて、ここまでこう書いて、読者の方が誤解されるといけないので、しっかりと書いておきたい。
 わたしがいつもビールを飲む空港のキヨスクは断じて立ち飲み屋ではない。
 強いて言えば、立ち飲みコーナーを持つ店だ(山口宇部に行く際は「カフェ ねんりん家」に寄ることも多い。ちなみに「カフェ ねんりん家」はちゃんと椅子がある)。
 それは「ANAフェスタ」であったり、名前もよく分からないホントに小さな店であったりするが、椅子が置かれていることはほとんどない。

 たとえ、地方の小さな空港でも、必ず生ビールが置いてあったり、その地域の地 ビールが置いてあったりする。
 それはもうビール好きにはたまらないのだ。
 福岡空港には空港内に醸造所を設ける地ビールがあるし、とにかく各空港は様々に工夫が凝らされている。
 その様子は3年前、当ブログでも掲載してきた。

 そして、伊丹も「たこ焼き」にはまさに脱帽だ。
 だが、「万カツサンド」には叶わない。
 今後は、このベストマッチを脅かす存在を海外も含めて探していきたい。

 さて、出発の時間が来たようだ。
 熊猫はこれから帰京するのではない。

 行き先は松山なのだ。
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