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居酒屋さすらい 1973 - 支払い方法に難あり - 「おかみの手料理 正木」(荒川区荒川)

2022-12-22 17:54:31 | 居酒屋さすらい ◆東京都内

家飲みをやめて、5日ぶりのお酒。さて、どこへ行こうかと、楽しみにしながら日暮里界隈をスマホで検索した。すると見知らぬ立ち飲み屋がヒットした。

「おかみの手料理 正木」という店名。

なんだか期待できそうな感じである。

三河島駅から徒歩5分程度。立地的には申し分のないロケーションのお店だった。店は不思議な構造をしていた。入口すぐはテーブル席一つ。その奥がカウンターである。入口すぐからはカウンターがちょっとしか見えず、少し歩くとカウンターになるのだが、それを見てがっかりした。

カウンターには椅子があったのだ。

転んだか。

すると、カウンターの向こうに立ち飲み用のテーブルが見えた。

「立って飲みたい」とおかみらしき人に告げると、にこりともせず、「どうぞ」と言った。おかみは、「ネットで見て来たの?」と聞いた。「そう」と答えると、おかみは迷惑そうな顔をした。もう立ち飲み屋じゃないのに。そんなふうに言いたげな顔だった。「食べログ」を見ると、店名は「立ち呑み屋 正木」のままである。

それはいいとして、ただがっかりしたのは、なんだか思っていた雰囲気と違うところである。店名から、もう少しアットホームなお店かと想像していたな、おかみの振る舞いが極めて排他的だった。

お店のシステムは食券制だった。店内に、備えつけられている券売機で購入するのだが、これが分かりにくかった。自分が知っている食券制の酒場はメニューが豊富で概ね均一料金だった。だから、例えば1,000円の食券を買ったら、何を組み合わせれば効率的か、それを考えるのも楽しかった。しかも、1,000円分買ったら、たいていは100円のおまけがあった。

ところが、このお店はメニューが少なく、しかも料理が一品500円の値付けと高めだった。350円のおつまみもあったが、いちいちそれを計算して、食券を購入しなければならない。つまりはじめに料理ありきなのだ。

まずは「ホッピー」白から。

おつまみは何にしようかなと考え、「厚揚げ豆腐」をチョイスした。

5日ぶりの酒はさすがに旨かった。そして、厚揚げもねぎと生姜が効いてうまい。でも、なんだか楽しくない。

厨房のおかみは常連さんらしき人と話し込んでいる。どうやら、このお店は常連さん主体のお店のようだった。忘年会のメニューを何にしようかとあれこれ意見を出し合っている。

お店のBGMはJ WAVEだったが、おかみと常連さんの声で、ほとんどかき消された。ここであまりお金を使う必要はないなと思ったが、いかんせんホッピーの外があったので、「中」をおかわりした。あと2杯飲むとして、その分の食券を買いに行ったが、結局金額はぴったりにはならなかった。お釣りが必要になるのだが、その処理がまたショボかった。おかみは食券にお釣り分の金額を記入するのである。

50円のメニューなどないわけで、それを使い切るにはまた何かを頼まなければならない。そんなことはしたくないから、結局それは無駄にするしなかった。おかみが金額を計算して、食券を回収するのたまから、キャッシュオンデリにすれば、すっきりするのに。券売機はリースだと思うが、無駄なコストになってる上、支払い方法がシンプルではなく、お客にも負担を強いている。こりゃダメだ。

50円が無駄になった訳だが、自分としてはそれ以上のダメージがあった。楽しくない酒は想像以上に疲れと後悔を生む。久しぶりに後悔するお店に入ったと思った。

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