「一軒め酒場」を出て、JR新宿駅の方向へ。
N屋さんの飲み方がなんとなく分かってきたが、これはこれでちょっと疲れるなと思い始めた。結構ひっきりなしに店を変えるのが好きなのか。去年、初めてN屋さんと飲みに行った時も、ガールズバーを含めて4軒行ったし。この日もこれで3軒目に向かっている。
靖国通りを歩いているとテレビ局と思しき一団から声をかけられた。NHKらしい。街の声のインタビューはN屋さんが答えたが、恐らく放送はされないだろう。理屈っぽいのである。インタビューを終えて信号待ちをしていると、靖国通りの対面に、「ミライザカ」が見えた。ビルの2階である。
N屋さんは、「あ、『ミライザカ』がある」と言った。
新宿にはたくさん店があるが、「ミライザカ」は目立つのだ。
「ちょっと見に行ってみるか」と彼は言った。
「ミライザカ」も「一軒め酒場」も変わらないんじゃないかなと思った。それとも、「一軒め酒場」で何か気に入らないことでもあったのだろうか。
2階にあがると、N屋さんは店員さんに、「煙草吸えるの?」と真っ先に聞いた。答えはNOだったが。喫煙ルームがあるらしい。どうするか考えていたが、入ることになった。そういえば以前、N屋さんは、「煙草が吸えればどごでもいい」と言っていた。ならば、何故「一軒め酒場」を出たのたか。あそこは喫煙可だった。ちょっと分からない。
N屋さんは生ビールを、自分は「ホッピー」をオーダーした。待望の「ホッピー」は3軒目にしてようやく。「一軒め酒場」に「ホッピー」はないのである。しかし、セット499円は、ちと高い気がする。ちなみに「中」は、「ナカ(替え玉焼酎)という呼ぶ。替え玉ってなんやねん。ラーメンかよ、と突っ込みたくなるが、なかなかユニークだ。その替え玉焼酎が199円。外、中とも税抜きで、微妙な値段を演出する。仮に替え玉を2杯おかわりした時、セット全体の値段は税込み990円。いわゆる千円の壁を意識しているのか、なんだかうまく設定している。ただ、「ミライザカ」のスケールメリットを考えれば、高いような気もするが、このチェーン店のターゲットを考えれば、「ホッピー」飲む輩は少数派で、あまり出ないから、この値段と言われれば納得はする。
確かに店内は若い人で溢れている。クダをまくオヤジなど一人もいないし、「ホッピー」を飲む人も見当たらない。すげーな新宿。
当たり障りのないものをオーダーしながら、仕事の話しをしたがあまり身になる話題はなかった。河岸を変えるのはいいが、なんだか意味もなくコロコロ変えると、話しも連続性がなくなる。それとも話しがつまらないから、場を変えたのか。なんだか不安な気持ちにもなるのだが、1時間ほどして、「もう一軒行くか」となった。
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