居酒屋さすらい 1811 - 真骨頂は刺盛り - 「破天荒」（港区新橋）

※緊急事態宣言発出前に訪問。

友人MＪと「破天荒」へ。

大衆酒場好きのMＪなら、多分気に入るだろうと思っていたが、どうもMＪは落ち着かない。やっぱり、立ち飲みは苦手なのかな。

「ホッピー」で乾杯し、いずれ日本酒に流れていく算段だった。MＪは日本酒好きなのだ。だが、どうにもMＪの顔が浮かない。お店が気に入らないのか、それとも仕事で何かつまらないことがあったのか。それは分からない。ただ、あまり飲みを楽しんでいるように見えず、しばし困った。

ベーコンの炒り卵からスタートし、「枝豆のコロッケ」。　

球のコロッケは初めて見たが、中身が鮮やかな緑の具というのもなかなかない。こういう珍味が出せるのも、実に「破天荒」らしい。

しかし、「破天荒」の主役は何と言ってもお造りである。立ち飲みとは思えない仕入れと盛り。これが「破天荒」の最大のクライマックスであろう。サーモンはどうかと思うが、新橋の立ち飲みでは群を抜いていると思う。

ただ、ここに至っても、まだMＪの機嫌が悪い。まぁ仕方がない。そうなることあるだろう。

ゆっくり飲もうよ。

自分にもいい聞かせるように、MＪにそう言った。