ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

BLOSSOM DEARIE

2007年12月25日 | 女性ボーカルD
BARCLAY/88001・74017/BLOSSOM DEARIE/BLOSSOM DEARIE PLAY“APRIL IN PARIS”(FRESH SOUND FSR-555)

ちょいと舌足らずな感じと囁きかけるような甘いヴォイスが魅力のブロッサム・ディアリーですが、本アルバムはボーカル無しのピアニストとしての彼女のです。ニューヨークに生まれて子供の頃からクラシック・ピアノを習っていたのがティーン時にジャズに転向し, 1952年にパリへ出て行きブルー・スターズというボーカルグループで歌ったのがプロとしての第一歩ですが、そのグループによってフランス語で唄われた曲“LULLABY OF BIRDLAND”が録音されたのが1954年。このアルバムはそれから約2年後の1955年・1956年に初のリーダー・アルバムとして録音されたものです。僕の所有盤はオリジナルではなくFS盤ですが、オリジナルは見た事がありません。このアルバムの翌年に人気盤のVERVE/BLOSSOM DEARIEが録音されています。またこのパリ滞在時に知り合ったプレイヤーであり, 本アルバムのバック陣の一人であるフルート、サックス奏者のBOBBY JASPARと後に結婚しています。
本アルバムの彼女のピアノ演奏ですが、結論から言うと“彼女はやっぱりボーカルもあった方がいい、VERVE以降は正解”と思います。彼女のピアノだけを抽出して聴くと少し弱く物足りないのですが、バックのBOBBY JASPARのフルート演奏が良く最後まで聴けるアルバムにはなっているように思えます。軽いカクテルピアノと思って聴けばイイんだろうかと思いますが、じっくりと聴きたい派には不向きかも知れません。

パーソナル:BLOSSOM DEARIE(p), BOBBY JASPAR(fl), BENOIT QUERSIN(b), CHRISTIAN GARROS(ds)1956年録音/主にA面
      BLOSSOM DEARIE(p), HERMAN GARST(b), BERNARD PLANCHENAULT(ds) 1955年録音/主にB面
A面
1, OLD DEVIL MOON
2, AUTUMN IN NEW YORK
3, FLAMINGO
4, THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU
5, THE CONTINENTAL
6, THE BODY NEXT DOOR
B面
1, THEY CAN'T TAKE THAT AWAY FROM ME
2, MOONLIGHT SAVING TIME
3, THE SURREY WITH THE FRINGE ON TOP
4, APRIL IN PARIS
5, BLUE MOON
6, DOWN THE DEPTHS OF THE 90th FLOOR

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2 コメント

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ボビー・ジャズパー (azumino)
2007-12-25 22:42:39
今晩は、azuminoです。

このBarclay盤は、kuirenさんの書いている通り、Bobby Jasparの演奏に惹かれます。ブロッサムは、歌入りの方がいいと思います。

私の持っているのもフレッシュ・サウンドです。購入したのは、ベルギー出身のジャズパーのパリ録音を聴きたかったからです。

こういう小体なアルバムも時にいいです。
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購入動機 (kuiren)
2007-12-25 23:11:57
azuminoさん

こんばんは
やはりBOBBY JASPARがいいですよね。
このアルバムを聴くと彼女のアルバムじゃなくて
ジャスパーのアルバムみたいと思えます(笑)

僕は彼女の初々しいピアノ・プレーが聴けるのかと思って入手したのですが
ちょっとハズレでしたが, ジャスパーに救われました。
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