ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

Patti Page

2006年06月30日 | 女性ボーカルP,Q
MERCURY盤でPatti Pageの“SO MANY MEMORIES”1954年発売 レコード重量105g。このアルバムはご存知のように10inch盤です。大きさが少し12inch盤より小さくなるのですが、音の違いはあまり感じません。これがEP盤となるともっと小さくなるので音質はあまり良いとは思いません。盤が小さくなって中心に近づくほど円周の曲線がきつくなるのでトレース性が悪くなるという事だろうとは思うのですが。12inchの45回転盤などはやはり音がいいと思います。45回転と33回転では45回転盤が情報量が多くなるのでそれだけ音が良いはずという道理なのですが回転が早い為に、あっというまに再生時間が終わってしう感じです。ですから45回転盤は2枚組になっていて嵩張るのが困りますが。

パティ ペイジは1927年オクラホマ州生まれ。このアルバムではしっとりと聴かせてくれます。彼女のボーカルだけが浮かび上がってくるような感じでバックが少し引いたような印象を受けるので、それは少し気にいりませんが彼女の唇や舌の動き息継ぎも感じられるところはgoodです。ジャケットの写真もモノトーンで陰影で表現されており気に入っています。ジャケット裏の曲目紹介順と実際のレコード再生順とが一部入れ違っており(B面の3と4)レーベルには間違いがないのでジャケットの印刷ミスでご愛嬌という事でしょうか。
A面の YOU GOT TO MY HEAD/ B面の I DIDN'T KNOW WHAT TIME IT WAS/ I'LL NEVER SMILE AGAINといったあたりが好きであります。

オーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, DEEP IN A DREAM
2, SPRING IS HERE
3, YOU GOT TO MY HEAD
4, I HADN'T ANYONE TILL YOU
B面
1, DARN THAT DREAM
2, I DIDN'T KNOW WHAT TIME IT WAS
3, I'LL NEVER SMILE AGAIN
4, WHAT'S NEW

Marguerite Piazza

2006年05月24日 | 女性ボーカルP,Q
CORAL盤でMarguerite Piazzaの“Memorable Momennts of MUSIC”録音年不詳。彼女は1926年ニューオリンズ生まれ。本来彼女はソプラノのオペラ歌手のようです。B面1の蝶々夫人のUN BEL DI VEDREMO(ONE FINE DAY)を聴くとなるほどと納得ですが、SONNY BOYなどを聴くとまた違う面が感じられますが声の高さはやはりソプラノですが声が豊かで発声が正確なのには感心します。私は高い声はあまり得意な方ではありませんが声が高くとも落ち着いて聴けるは声の質が良いからなのでしょう。ジャズの味覚は少し薄いアルバムです。

A面
1, I COULD HAVE DANCED ALL NIGHT
2, COME BACK TO SORRENTO
3, SWING LOW SWEET CHARIOT
4, YOU'LL NEVER WALK ALONE
5, VESTI LA GIUBBA
6, WHEN THE SAINTS GO MARCHING BY
B面
1, UN BEL DI VEDREMO(ONE FINE DAY)
2, SONNY BOY
3, ALL ALONE
4, HUSH A BYE BABY
5, TILL WE MEET AGAIN
6, THE NEW STARS AND STRIPES FOREVER

Kim Parker

2006年03月25日 | 女性ボーカルP,Q
KIM PARKERのSOUL NOTE SN盤“HAVIN' MYSELF A TIME”で1982年録音のデビューアルバムです。伴奏はピアノはケニードリュー、ベースがマッドビンデイング、ドラムがエドシグペンという充実ぶりで全編ジャズテイストで満たされています。またアルバムの裏面にはフィルウッズがキムのファーストアルバムに寄せてミリオンセラーを祈るサイン付の文章があります。これにはいきさつがあって、チャーリーパーカーの奥さんであったチャンパーカーの連れ子であるキム・パーカーは幼い頃からジャズに馴れ親しんだせいか非常に安定した、またジャズ心あるヴォーカルで聴かせます。

しかしパーカーの死後数年して、フィルウッズはチャンパーカーと結婚するのです。そして当時フィルがヨーロッパのツアーをしていたこともあり、2人はフランスパリの郊外の見渡す限り延々と続く畑の中の村に住みました。辻真須彦(辻バード)より

Lucy Ann Polk

2006年03月15日 | 女性ボーカルP,Q
MODE盤で“Lucky Lucy Ann”1957録音

彼女は1928年アイダホ州生まれ。本アルバムは彼女の人気盤の一つです。マーティベイチのコンボでsitting in the sunやtime after time等が収録されています。彼女を子猫のような愛らしさとよく表現されているようです。一見クールな感触だが時に拗ねて甘えるような表情も見せ、あどけなさの裡にもコケットリーが仄かに漂うと本には紹介されています。やっぱり執筆者ともなると表現が豊かですね。また先輩のドリスディを仔犬型と評し庶民的できさくで明朗なのとは対照的だとも言っています。彼女のアルバムはもう一枚KAPP盤にもありますが、そちらは写真が載っていますが、本アルバムはスケッチです。スケッチって上野のお山で描いてもらうのも同じように実物よりは必ず美男美女になるようです。

パーソナルは, Lucy Ann Polk(vo), Marty Paich(p), Dick Noel(tr), Bob Hardaway(ts), Tony Rizzi(g), Buddy Clark(bs), Mel Lewis(ds).

収録曲
A面
1, Sitting in the Sun
2, How About You?
3, I'm Just a Lucky So and So
4, Squeeze Me
5, When the Sun Comes Out
6, Makin' Whoopee
B面
1, Don' cha Go Way Mad
2, Sittin' and A'Rockin'
3, Memphis in June
4, Time After Time
5, Easy Living
6, Looking at You

Jane Powell

2006年03月09日 | 女性ボーカルP,Q
VERVEb盤でJane Powellの“Can't we be friends ? ”1956年発売ですが本アルバムは国内盤です。
声楽を学び幼くしてポートランドやその他の近郊のラジオ局で歌っていたが、44年MGMと契約して44年から58年まで約20本の映画に出演しました。彼女はソプラノヴォイスですがそれを上手くコントロールして抑えて歌いジャズボーカルアルバムに仕上がっています。

収録曲
A面
1, MY BABY JUST CARES FOR ME
2, FOR EVERY MAN THERE'S A WOMAN
3, IMAGINATION
4, HOORAY FOR LOVE
5, I GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD
6, EV'RY TIME
B面
1, COME LOVE
2, LET'S FACE THE MUSIC
3, IN LOVE IN VAIN
4, HOW COME YOU DO ME LIKE YOU DO
5, CAN'T WE BE FRIENDS
6, THE THINGS WE DID LAST SUMMER

Patti Page

2006年03月02日 | 女性ボーカルP,Q
MERCURY盤でPatti Pageの“Indiscretion”です。
テネシーワルツの大ヒットで有名なパティ・ペイジです。日本では江利チエミが歌ってヒットしました。江利チエミという歌手は高倉健さんの昔の嫁さんです。離婚後に亡くなられましたが、ジャズ心のあった歌い手でした。

さて本題に戻りこのパティ・ペイジは柔らかでしっとりとした歌い方をします。このアルバムはしっとりとした曲とスイングする曲が交互に選曲されています。ジャズテーストもあり悪くはありません。彼女もジャケットで見るとkuirenには、芯の強そうな感じの女性に見受けられますが、ご覧の方はどういう印象を持たれたでしょうか? 彼女の表情もお楽しみ下さい。

収録曲
A面
1, AUTUMN LEAVES
2, INDISCRETION
3, IT ALL DEPENDS ON YOU
4, EVERYTHING HAPPENS TO ME
5, I'LL WALK ALONE
6, YOU CALL EVERYBODY DARLING 6.
B面
1, WE JUST COULDN'T SAY GOODBYE
2, IN LOVE IN VAIN
3, SMILES
4, LOVER COME BACK TO ME
5, FOR YOU
6, IT'S AUTUMN