三十路の食卓

食事の記録・食にまつわるあれやこれや
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海苔と皿にみだれている

2012-05-29 22:30:06 | 食日記
<5月4日の食事>
朝:ショーマッカーのパンにブルーベリージャムなど 牛乳 ダノンビオ
昼:昨日の鍋を利用した雑炊
夜:牛ステーキ シーザーサラダ プレミアムモルツ

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実家がある宇都宮で過ごす二日目。
といえど、どこに出かける訳でもない。
レジャーにいそしむよりも重大なミッションがあるのだ。
台所の戸棚の片付けである。
ガタが来ている我が家を少しだけリフォームすることになり、荷物をどかす必要があったのだ。

戸棚、といったが、実質的には押し入れを戸棚呼ばわりしているに過ぎない。
一間分のスペースに、各々が詰められるだけモノを詰め込まれたカオス。
それがこの空間なのであった。

予想していたことだが、まあ賞味期限切れの食材の多いこと。
食べきっていないお菓子なんかの箱の上に、更に他のお菓子の箱が積まれていたりする。
奥底には期限切れ5年超の食材ずらり。
一番古いものは1999年のものだっただろうか…ノストラダムスの予言が生きてた前世紀である。
食べ物の神様にお詫びしながら、ゴミ袋に突っ込んだのは言うまでもない。

こんなに沢山あったのか…の内訳をみれば、圧倒的多数だったのは、海苔。
そしてセットの食器(ご飯茶碗5個入りとか、湯のみ茶碗10個セットなど)。
いずれもいただきものである。
どちらも当面使う予定がなく、何となく戸棚に仕舞われてしまったのだろう。
箱を開けて、まだ新品同様の食器の艶めきを確かめるたびに、なんとなく申し訳なさに落ち着かなくなってしまった。

この家で使わないと判断したものは、一部私が東京の家に持ち帰ったものの、殆ど処分とした。
「断捨離」という言葉や概念が流行り、不要なものを生活から切り離すことが美徳とされたが、いやなんのその。
モノを捨てるということに対し、罪深く思ってしまう気持ちはどうしたって付きまとう。
実際に体を動かした運動量以上に疲れたように思う。

だからなのか、本来この翌日に行くのを予定していた益子の陶器市に、誰からともなく「行くのやめようか」という話になったのだった。
皿を捨てて新しい皿を買いに行くなんて、さすがに眠っていた方の皿が可哀想になったのだ。

ぐったりしながらも、どうにか片付けは完了。
モノは沢山いなくなったが、破棄したことへの後味の悪さは否めない。
ちゃんと使い切る。
使わなくなりそうなものは手に入れない。
そう誓った一日だった。

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