ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

ヴィノスやまざきの蔵の祭典で旨いワインを試飲

2011-04-12 15:41:59 | グルメ・酒・ワイン

 木曜日には静岡に本店があり、今や日本各地に店舗展開して元気いっぱいの酒屋ヴィノスやまざきの蔵の祭典に、そこではこの店が産直で仕入れる世界のワインとこだわりの日本酒が試飲できるのですよ。

                 案内パンフレット表紙

 東京地区はこの9日と10日で、10日は昼の部もあるというので事前に申し込んであって、いざ!と意気込んで出かけることに。会場はホテル・インターコンチネンタル東京ベイでこれは2年前に行ったときと同じ、オープンは午後2時からというので、浜松町あたりでサラリーマンの昼時が収まるぐらいの時間に昼飯を食べてから行けばいいなということで、二、三のランチによさそうな店を調べてから11時半ごろに家を出る。このところ若いほうの犬が死んでしまって、もう15歳の老犬は散歩もしないから運動不足気味、浜松町から芝方面はついぞや歩いたことが無いから、見知らぬ街歩きもいいかということもあって。

                  ホテル インターコンチネンタル東京ベイ

 昼時に浜松町に着いて芝大門方面の調べた店がありそうな通りををブラブラ歩き、やはりお手軽価格で味もまずまずというところはサラリーマン達の行列ができていて、僕が事前に調べておいた店もかなり人が混み合っていたから、やはりもっと遅らせてからと街を歩く。意外とこの辺りは旨そうな店が多いようで、行列はかなりの店で見られた。僕が現役時代は社内食堂があったから、こういう風に昼を外食でということは無かったけど、たまにはこういうのもいいんじゃないかという感じ、でも出費は増えるよねぇ。ほかにもいくつか行列が見られたのはお弁当屋さん、これはもっと安上がりにとか手早く会社に戻ろうという人達だろうね。

   

               韓国料理のからくに家                              ポツリはつけ麺らしい

   

     洋食のキッチン・ハレヤは昼時間過ぎに                 新亞飯店のランチは1050円と高め

 初めてここらを歩いてみて芝大門という地名からその元となった門を見物、よく車で通ったのはこれより本堂側に走る大通りで、この門から一直線に本堂まで伽藍が連なるのは初めて見るから驚いた。でも今は大門には道路が突き抜け、周囲は寺域ではなくなってしまってビルが立ち並んでいているんだね。これらも境内だったとしたら昔はもっと壮大な寺だと知った、さすがは徳川将軍家の菩提寺だ。

                  

           大門から奥に増上寺が望めるがその間は民有地になっている、右手には東京タワーも

 その近くには伊勢神宮を勧請したという芝大神宮もあって、その建物が道路を見下ろすようにコンクリート下屋の上でこちらもご立派な造り、都内の真っただ中でも面白そうな町ですねぇ。近くには浜離宮もあるし、東京タワーも、さらに麻布十番方面にも歩いて行けるから街歩きコースを工夫するのもいいかな。

           芝大神宮

 ということで昼を食べたのは薬膳料理という看板を掲げる味芳斎という店、もう行列も無いからと入ったらかなり広い店内で、大テーブルに相席となっているからかなりの人数を吸収できる。ランチは800円から1000円となっていて、名物は重慶牛肉飯らしいが、僕はやはり麻婆豆腐を選んでしまう。その出てきた皿の姿は今までで初めて見るスタイルと色合いに、コレがと目をパチクリ。しかし食べてみたら立派な麻婆豆腐で、シッカリと辛さと旨みがあるから、ご飯茶碗一杯だけではもう少し足してほしいというくらいのもの。僕が今まで食べたものでは中華街の敦煌の激辛、岩本町の巴蜀の辛さ増しなどに次ぐぐらいの辛さで、自由が丘の香旬よりはかなり辛いぐらい、豆腐がグジャグジャかと思ったけれど大きいのも中に混じるし、挽肉も大小があって微妙に口当たりが変るように工夫しているのかな。

                味芳斎

                麻婆豆腐ランチ

 蔵の祭典が開催されるホテル・インターコンチネンタル東京ベイの5F会場にはオープンの15分ほど前に入る。クロークにコートを預け受付で首下げカードをもらって、ウェルカムドリンクのスペイン産発泡酒のカヴァを一杯だけ飲んでから、本日の試飲用のグラスを受け取る。約2時間の蔵の祭典の間はこれ一つで試飲していくので、会場には漱ぎ水も用意されているわけだ。以前は夜の部は食事もということもあったようだが、今回は昼夜ともにおつまみ程度ということでメイン会場内はチーズとパンだけ、しかし入口近くの場所にはオードブル類が数種類用意されていた。オードブル類の場所を挟んでメイン会場の反対側には日本酒のコーナーとなっていて、大きくは3ヶ所をそれぞれが好きに行き来してどうぞということになっていた。

                

                                蔵の祭典会場内(冒頭写真も同じ)

 メインのワイン会場では開会挨拶前からシャンパン類が飲めるようになっていて、早くもいくつかの国の数種類を試飲させてもらう。そのあとは主催者挨拶があり、招待客一人の話があって、ヴィノスやまざきが産直する世界各地からやってきたワイン蔵が、そして日本酒の蔵元が登場(冒頭写真はステージに並ぶ蔵元達)、改めてその直後の乾杯には何杯目かとなるシャンパンを注いでもらうことに。そしてあとはやまざき社員の通訳がついた各蔵ごとによるワインサービスが開始され、白ワインから始まって、次第に赤ワインに、そして最終はスペシャルワインをという展開になる。産直ワインの質の高さも感心するけれど、若い社員達も前より増えてよく訓練されていて、3代目というヴィノスやまざきワイン創業の女性は凄いよなぁ。

                                試飲ワインはこのように並ぶ

 肝心の試飲のほうではワインのリストを見たら全部で10ヶ国20蔵の113種類、これはとても全部飲むことは出来ないから値段が高いものから選んで飲むのが利口なやり方。これは旨いと思うものは数回試飲させてもらって、リストに呑んだものにチェックマークを付けてみたら37種類、これは30%強を試飲したことになる。酒豪の僕でこのくらいだから、こんなに多い中から特に旨いものに巡り合うには普通の人は大変じゃないかと、途中で隣で何かゴチャゴチャ言っている30代ぐらいの若いのがいたから、この列のあそことあっちの2種類だけは是非飲んでおけと教えてやったら、最後に僕のこれが一番というのを飲もうと行ってみたらソヤツもやってきて、教えていただいたお蔭で美味しいワインが飲めましたと感謝されてしまったぞ。

                      当日のワインリスト

 今回の会場内に並べられて試飲できたワインで僕が白眉と選んだのはカルフォルニアのウォーターストーン・スタディ・イン・ブルーとチリのテラマター・アンユージョアルで、どちらも熟成の味わいが口に広がる逸品であった。

 日本酒のほうは9蔵元の27種類というものの、僕は磯自慢と喜久酔の大吟醸だけを飲んだだけであった。この日の東京開催日には蔵元参加は4つだけで、当日不参加の蔵の酒は試飲に積極的には提供されていないのが残念、ワインのほうが盛り上がったほどにはこちらはやや静かで、今後は日本勢ももっと頑張った企画を考えましょうや。

                      当日の日本酒リスト

 最後は女性創業者などの挨拶があってお開き、手土産は今回はディアリッチ・シャルドネ-サンタルチア・ハイランド’08というカルフォルニアの白ワインが各自に1本と、これだけ飲んでお土産付とはやまざきさんありがとう。今回はコストパフォマンスの高いチリワインを注文しておいたから、指定した自由が丘店に1週間ぐらいあとには受取りにいかないとね。

                                    お土産ワイン

 

 この試飲会は大震災の前日で、もし一日ずれてこの時におきていたらパニック状態になっただろう、クワバラ、クワバラ。

 

<追記>

 この催しは東京会場のほかは大震災後となっていたものの、札幌、静岡、京都と影響がなかった地域だったから開催されたらしく、先日には開催終了後の挨拶メールが送られてきた。そこには今回の蔵の祭典の様子がよく分かるホームページがあったから、興味がある方はhttp://www.v-yamazaki.co.jp/kuranosaiten2011/index.html#vtrからどうぞ、また来年も開催されるかもしれないからね。そうしたら東北からいくつかの蔵元を呼ぶのもいいんじゃないですかな。


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