ちょいボケじじいの旅・酒・エーとそれとね

毎晩酒を愛で古き日本と温泉を愛す、少し物忘れも出始めた爺が、旅日記やコレクション自慢などと、時々の興味のままを綴る。

日本民藝館の柳宗理の見てきたもの展に

2013-11-03 16:46:41 | その他

 日本民藝館で今開催中の「柳宗理の見てきたもの展」を見物しに行ってきた。柳宗理は用の美を唱えて民芸運動を起こした柳宗悦の長男で、著名な工業デザイナーでありこの民藝館の館長も務め、文化功労者にも選ばれ、2011年に96歳で亡くなったとある。この展示には自身が収集したアジアやアフリカなどの民芸品や、柳家に伝わり遺贈された工芸品などと、さらに父宗悦から宗理と続く自宅の生活に密着した食卓の再現までと、彼が暮らしの中で見てきたものの展示ということであった。

 実はこの催しの入場券は知り合いから貰ったもので、その人も何処から貰ったものだそうだから遠慮なくと頂いて、この木曜日に夫婦二人で見に行ってきたのですよ。朝は10時前に我家を出て井の頭線駒場東大前駅には11時かなり前に、東大駒場正門側で降りたらおそらく二時限目からの授業にという学生さんの一団と一緒になって、なんと女子大生が多くなったものですなぁ、僕の時代は珍しがられたぐらいの人数だったのに時代は変るものですね。それとこの辺りを歩いている若者の言葉を聞いていたら、やたらと外国語が多くて、世は国際化しているということも実感できちゃいましたよ。校内前には駒場祭の案内看板があって、11月22~24日の開催とあった。

                        東大駒場正門前

 日本民藝館は駅からは歩いて10分ほど、戦前に建てられた立派な和風建築が戦災を免れてそのまま残っていて、本館の前には柳宗悦の自邸が今は西館として保存され、この栃木から移築したという石屋根の長屋門は実に立派です。これが石瓦というのは珍しい、確か日本の城でも古い形式の丸岡城の瓦も石だったと記憶するが、こちらはそんな時代のもじゃないけど大谷石で有名な栃木県にあったからでしょう、でも重厚な感じがしますよね。

                        西館の長屋門

                        本館

                        本館正面玄関

 展示の様子は撮影禁止だから冒頭写真のパンフレットの表側と、次のその裏にある写真などでどんなものだったかを、それらの一部だけではあるが展示のメインは分かると思います。特にアジア、アフリカの生活雑貨や宗教工芸品が多くて、これらは日本では僻地に辛うじて残るかという前時代的な風習に連なるような異界を感じさせるもの、柳宗理の目はこういうものに注がれていたんですね。二階の大展示室から見物して順次各室を巡って、併設展示の民藝館収蔵品なども交えて一階まで、その最後に柳家の食卓という展示があって、普段使いしていた食器類などが食卓に、見れば浜田庄司、河合寛次郎、富本健吉の作品がズラリと、これは何とも豪華なことだと、普段からこういうものに接して暮らせば目が肥える訳だと感心するばかりでありましたよ。

                                パンフレットより

 館内に貼ってあったポスターに今年の日本民藝館展の案内があって、開催期間は12月8日から23日とあったが、以前は11月の勤労感謝の日を含む一週かだったと記憶するのに、大幅に変更となったようですな。この第一日目は展示即売の最初を狙って大行列ができたものだが、果して今も行列ができているのでしょうかね。

                                今年の民藝館展ポスター

 展示を全て見終わたらもう12時を過ぎていて、さてランチはどの位の待ちが出来ているか確認してあまりにも長いようだったら渋谷まで戻ってと思いつつ東大構内にあるルヴェ・ソン・ヴェールに、待合室を見たら立っている人が居ないというのはそんなには混んではいないなと、この日は幸いにも10分ほどで席に着けた。この前は休日だったからはもっと待ったような、でもこの日は我々が食べ終わった1時少し前にはすぐ座れるぐらいになって、平日だとこのくらいなんですかね。

                        木立の中のルヴェ・ソン・ヴェール

                        レストラン入口

 ランチメニューはやはり3種類で、この前と素材は変っていたが調理内容は似たようなものかな、でもお値段がどれでも800円で飲物付きでも1000円というのは安いよなぁ。因みに日祝以外は二階の橄欖という方もやっていて、そちらのランチは1800円からだそうだ。僕はパスタはクリームソース系は好まない、それにフレンチの魚系も甲殻類やホタテなどなら好きだが魚料理はどちらかというと和食派で、さらに羊肉はジンギスカンならいいが独特の臭いがやや苦手と、どれにするか迷ったが、僕が食べたのは仔羊肩肉の煮込みのAランチで煮込みなら臭いは消えているだろうと、女房はショートパスタの鶏肉とキノコのクリームパスタを、どちらにもサラダとパンが付いています。やはり微かには羊特有の臭いはあったものの、このくらいならそんなには気にならないで食べられました。食事中に周りを見回したら、なかなかに雰囲気がいい食事スペースでちょっとばかりオシャレに食事となるとマダム連中が多いですな、味もそれなりにチャンとしているしボリュームも適当かと、マダムじゃなくともジジイだって手頃でよろしいというもので、こういうのが自宅近くにあったらいいのになぁと。でも自宅近くだとわざわざ外食するよりも家でとなっちゃうかもね、女房曰く慶応の日吉校舎にも学生は先生同伴に限るというレストランがあるという、女房孝行に今度はそちらにも行ってみようかな。我々は食べ終わればサッサと席を立って、安いお値段なんだから営業回転が上げられるように協力しなくちゃね。

                                ランチメニュー看板

            パンとサラダ、パンはASANOのケースが外にあった

                        仔羊肩肉の煮込み

                        ショートパスタの鶏肉とキノコのクリームパスタ

                                コーヒー

 本日はいいものを見物させてもらって美味しいランチも食べて、四時間ばかりのちょっとした楽しい外出であった。


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