五岳山
3月28日 JRみの~五岳山~善通寺~JR善通寺==坂出
先日来の雨のため大丈夫だろうかと心配していましたが、山道はほとんど乾いていて案ずることはありませんでした。
五岳山へ行ってきました。
今は暑くもなく、寒くもなく、蜘蛛の巣もなく、蚊もいなく、桜が咲き、いたるところが若草色で埋め尽くされており、ウォーキングには最適の季節です。
中山で逆方向に縦走している高齢の男性、つやのある立派な木の杖を手にしていました。奥の院、いつも参拝しているという地元の中高年男女十数名、本坊への急坂では顔を覚えてくれていたおじいさんとおばあさん、我拝師山上り、トレッキングの若い女性一人、すごい。平日でしたからあまり人には出会わないと思っていたのですが、やはり春日和、みんな出かけたくなるようです。
出釈迦寺、善通寺ではお遍路さんも大勢訪れていました。
みなさん、春の楽しい思い出を作りながら次の札所へ足を延ばしていくのでしょう。
JR善通寺駅で大阪から来られたというお遍路さんにお会いました。
今回はJR詫間から善通寺 (弥谷寺~曼荼羅寺~出釈迦寺~甲山寺~善通寺) まで歩かれたとのこと。前回は歩きで一周されたそうですが、今回は脚を痛めたため、JRも利用しての区間打ちだそうです。これから高速バスで帰阪されるそうでJR金蔵寺駅まで一緒させてもらいました。お遍路の話をいろいろ聞かせてもらいました。
それはそうとして、いつも思っていたことですが、グループで登山しているときとひとりで登っているときを比べると同じコースでも確かにひとりの方が時間がかかっています。グループで登っているときには、グループのペースに合わせていますが、それだけが原因ではないようです。今回その原因が判りました。
グループで登り、下りするときには無意識に前の人の足跡をたどっていたのです。次はあの石に足を掛けて、次はこの岩、次はこの根の窪み、というふうに前の人の足をそのままトレースしていました。そして前の人がつまづいたり、戸惑ったりしたところだけを自分にあったステップを考えればよかったのです。
ところがひとりのときはすべてのステップを自分で考えなければなりません。気の休まることがありません。ひとつ間違えれば転び運悪くすれば怪我につながります。一歩、一歩が危険と隣り合わせなのです。
良く考えれば、それだけ頭を使っているのですが、それだけ時間がかかっていたのです。
断っておきます。時間がかかることが悪いと言っているのではありません。一歩、一歩一生懸命に考えながら足を踏み出している間、他のこと、日常生活の雑踏を避け、わずらわしさをすべて忘れていることに気づきました。これが山歩きの魅力のひとつなのでしょう。