うちわ
夏の暑い今の時季、四国こんぴらさんにお参りに行くと参道石段脇のおみやげ屋さんでうちわを貸してくれていました。今はどうなのでしょう。
街中ではあまりうちわを見なくなったと思っていると、先日、ウォーキングの途中、うちわを持って歩いているお年寄りがいました。せわしない今の世になんなとなく余裕を感じました。うちわは蚊よけにもなります。
家にももらったうちわがたくさんありました。
イベントなどでもらったうちわです。(右下の骨だけのものはきれいな紙を貼りマイうちわを作ろうとしたものです)
一昨日からウォーキングのときに使っています。なにかゆったりした気分になります。
昔のうちわは、たしかもう一回り大きかったような気がします。
薄い涼し気な紙が貼ってあったり、大きく商店の名前やマークが入ったものが中元代わりに配られていました。七輪に風を送る火起こしに使える赤い丈夫なうちわもあり、火を起こしながらときどき顔に向けて涼をとっていました。もう、そのような風景は見られないでしょう。
「左うちわ」と言う言葉があります。辞書を引くと「仕事をしないでも生活の心配がなく、安楽に暮らすさま」、とあります。
右利きの人は右手にうちわを持って扇ぐ、ところが左にうちわがあるということは左側にうちわを持って扇いでくれている人がいる、すなわち裕福な生活をしていることになります。
今ではクーラーが人を感知して自動的に風を向けてくれます。
気分だけでも左うちわを味わいたいものです。