五岳山
JRみの~五岳山~善通寺~JR善通寺
10月29日、五岳山へ行ってきました。旧暦の15日、出釈迦寺奥の院では護摩祈祷の日です。コロナ禍で長い間中止になっていましたが、先月より再開されています。本坊から奥の院まで約2キロの急坂を車で送迎してくれ、おおぜいの参拝客でにぎわいます。
29日は最高のウォーキング日和で縦走ルートでは数十人の人たちと出会いました。なかには若い単独の女性も。筆の山下りですごい勢いで登ってくる大きな荷物を担いだ青年2人、「お仕事ですか」と聞くと「違う」と言う返事、トレーニングだそうです。出会ったのは対向者ですから、同方向を合わせるともっと多くの人が登りに来ていたと思われます。
善通寺では「空海・ヨーガチャリティーフェスティバル」というイベントが開かれていました。筆の山下り頃からにぎやかな音が聞こえていました。しかし、善通寺に到着したときにはフィナーレ後、残念。
なぜいつも五岳山ばかり行くのか?
同じ山だけを登るのは進歩がない、思考の固定化、認知症の兆候であるとか言われます。数十年前はもっといろいろな山に登っていました。初めての場所に地図を頼りに行くと未知の開拓の楽しさがあります。
にもかかわらず、なぜ五岳山へ登るのか?
五岳山のひとつ我拝師山には空海が七歳の折り、「私は将来、世の中の人々を救いたい。私にその力があるならばこの命を救いたまえ」と身を投じたと云われる捨身ヶ嶽があります。
また空海誕生所善通寺から五岳山を経た先には空海が勉学にいそしんだと云われる獅子屈のある弥谷寺があります。ということは善通寺からの五岳山ルートは幼少の空海が通っていた道と言うことです。五岳山縦走ルートは幼い空海が学び遊んでいた道です。空海が踏みしめたであろう同じ道を通ることができるとはなんとありがたいことではないでしょうか。
・・・というような信仰上の思いはありません。
- 護摩祈祷
旧暦毎月15日は出釈迦寺奥の院で護摩祈祷が行われます。いろいろな人と出会うことも楽しみです。 - 認定証
奥の院へ徒歩で参拝すれは徒歩参拝のスタンプがもらえます。小さな認定証ですが、私にとっては御朱印以上です。多い人は3万回を越えています。何回も行っているうちに顔見知りになり挨拶するようになった人もいます。今日は来ているかなと思うだけでも楽しくなります。 - お遍路さんとの出会い
出釈迦寺、善通寺ではお遍路さんと出会います。歩き遍路さんへ飴のお接待をしています。飴2個を小さなポリ袋に入れています。飴2個だけ?、不思議に思われるかもしれませんが、歩いているときに飴一つでも声を掛けられるとうれしいものです。
「今日はどちらまで?」、「どちらから来られましたか?」、「何日目ですか?」、聞くとどんどん話してくれます。歩き遍路ならではのいろいろな話を聞かせてもらうことができます。 - 縦走路で出会うハイカー
元気よく登っている人を見ると、自分も仲間だ と思えます。
声を掛け合うだけでも元気をもらえます。 - 歩いているときは歩くことだけを考えている。無心になれる。
五岳山は決して楽なコースではありません。一生懸命登ることだけを考えています。たとえ一日だけでも歩き遍路と同じ 境地になれます。 - コスパがよい
運賃、昼食、飲み物を入れても3千円で余ります。
適当な心地よい疲れと達成感が得られます。
初めての場所へ地図を頼りに訪ね歩く旅もそのうちに行きたいと思ってはいます。