「もしもワニに襲われたら」
(ジョシュア・ペイビン/デビッド・ボーゲニクト著 梅澤乃奈訳 文響社 2023.1.18 p.335)
図書館の新刊案内にありました。ひょっとして小説かなと思いました、が違いました。まじめなアクシデント対策マニュアルです。普段の生活ではありえないと思われるような場面、状況に遭遇したときの対処の方法です。その事例はないとはいえません。
息をのむような話が続きます。
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もしもスマホが火を噴いたら
もしも砂漠で遭難してしまったら
もしもパラシュートが開かなくなったら
もしもワニに襲われたら
もしも牛が突進してきたら
もしもハイジャックに遭ってしまったら
もしも銃撃戦に巻き込まれたら
もしも密室に閉じ込められたら
もしも飛行中に緊急事態が生じたら
もしも乗っている車が水没し始めたら
もしも生きたまま埋葬されてたら
もしも高所から川に飛びこまなくてはならなくなったら
もしも心臓発作を起こしたら
もしも後部座席で出産しなきゃならなくなったら
もしも津波に襲われたら
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など71の場面。
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ズボンのポケットに入れているスマホが突然火を噴いたとき、手で取りだそうとせずに、スボンを脱ぐ。手で取りだそうとすると大やけどになる。なるほどと思いました。
これらの方法は作者の個人的な考察、見解によるものではなく、それぞれの専門家によるものです。巻末に参考にした専門家と出典、情報源が掲載されています。
ただし、最後に注意書きがありました。
【本書に掲載された情報を使用することによって起こったいかなる結果についても、一切責任を負いかねます。】