般若心経

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般若心経

2019-11-22 | Weblog

 「潜入ルポamazon帝国」





 図書館の新刊書棚に並んでいましたので借りてみました。少し分厚く、挿絵や写真のあまりない本です。

 筆者はアマゾンに潜入(アルバイト)すること2回目。
アマゾンには物流センターが全国に10か所ほどあり、その中の一つ小田原物流センターに2週間勤務。
小田原物流センターの床面積は20万平方メートル、東京ドーム約4個分にもなるとのこと。
アマゾンによる直接雇用ではなく人材派遣会社2社を経由しての契約である。
小田原物流センターには、アルバイトが常時1000人、これが繁忙期になると2000人にもなる。これだけの人数を率いるため、アルバイトに序列がつけられ、アルバイトがアルバイトを管理し、アマゾンの正社員を見かけることはない。
セキュリティと安全を確保し、効率の向上を図るためにはどうしても規律が厳しくなる。しかしいわゆる世に言うブラック企業ではない。
アルバイトは注文された品物を集める品集めが業務である。誤りは許されず時間の短縮を求められる。
品集めの現場レポートは本書の1/4ほどで、残りは宅配業者の実情、フェイクレビューの話に続き、さらにアマゾンが行っている通販以外の業務に及ぶ。
AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)は法人向けのクラウドサービスである。
すでに朝日新聞は見出しの自動生成に使用している。日経新聞は決算記事の自動作成に使用し、 決算記事の配信を受けると2分後には掲載記事が出来上がる。
AIを利用したテキスト読み上げ、画像分析、文字起こしなどさまざまなサービスもクラウド上に提供している。エフエム和歌山ではAWSを利用してAIアナウンサーの開発に取り組み、ニュースを自動で読み上げるなど実用化されている

 アマゾンは通販の会社と認識していましたが、この本を読んでイメージが変わりました。
今、通販は非常に便利です。書店にない本でも通販を利用すれば翌々日には手にすることができます。この便利さの舞台裏を知ることができました。
特に通販利用者が購入に際し参考にするレビューの話は是非知っていた方がよいのではないかと思います。