小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

冬の葛西、暖かな浜辺

2021年12月14日 | 日記

20年以上も前に来たことがある、葛西臨海公園に行った。日曜日、家族連れでにぎわうなか、ハイキング仲間の忘年会に参加させていただく。この日の中心メンバーは、当初からのベテラン会員たちが中心で、平均年齢はいちおう80歳にしておこう。小生なぞ70そこそこだが若輩ものの部類に入る。

話をきけば、全盛の頃は、本場のスイスアルプス、ヒマラヤを臨むネパール、ニュージーランドやフィリピンなど年1回は海外に出かけたという。日本の山では、奥穂高から槍ヶ岳になど、3泊4日の日程で北アルプス名峰巡りをした。百名山踏破といかないまでも、登山の猛者だった男たちは、いまは山の話が好きな好々爺たちだ。

日本庭園の一角、陽だまりの芝生に車座になって、用意されたお弁当を食べながら、山歩きの話に花が咲く。おば様会員たちは、果物、漬物、菓子、総菜などそれぞれが持ちよって、みなに配るという周到さ。提供される食べ物はかぶらない。

男性陣らは自分好みの酒を持参。日本酒、焼酎、ビール、ウィスキーを分け合って、ちびちび飲りつつ顔を赤らめながらも談論風発。全種を呑む酒豪もいた。

女性陣らは好きなことを勝手に話しているかと思いきや、妙に符牒が合うと皆一緒に大笑い。人生だてに齢を重ねていないと思うことしきり。

そんな年1回の会合にはじめて参加したが、老いても同好の仲間がいて、年に数回でも会食やハイキングするのもいいものだ。集まりが少しでも続いてほしい、健康であり、いつかまた再会したい、そんな思いがじんわりと伝わってくる。

楽しい集いも2時間弱で切りよく仕舞いにし、副会長の音頭で来年の再会を期した。皆さんは帰宅の途にむかったが、私たちは葛西に居残った。この日は12月中旬に入るにもかかわらず、小春日のぬくもりが気持ちいい。上着を一枚脱いで、臨海公園から海浜公園の浜辺にまで足を伸ばした。

▲20年以上前に来たときは、水族館ぐらいしかなかった。いまは、日本庭園など様々な施設が整備されている。

▲皆と別れた後、海浜公園への道すがらお花畑があった。12月初旬なのに、なんという温暖な一日。

▲葛西臨海公園駅にちかい大観覧車がみえる。子供連れのファミリーが長蛇の列をなしていた。

▲臨海公園から、吊り橋構造の渚橋を渡って、海浜公園へ。子供連れは少なくなる。

おだやかな東京湾の浜辺、冬とは思えない陽射し。

▲はずれの突堤まで歩く。釣り人もちらほら、たくさんのカモメたちがぷかぷか浮いていた。


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