小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

紅葉の俳句

2015年11月09日 | エッセイ・コラム
  もみじ、かえでの紅葉ではなく、尾崎紅葉の俳句についてふれたい。坪内祐三著「慶応三年生まれ七人の旋毛(つむじ)曲り」は、夏目漱石・宮武外骨・南方熊楠・幸田露伴・正岡子規・尾崎紅葉・斉藤緑雨の七人について、彼らの青春や人間関係、時代背景について縦横に論じた連作評論である。(四年前に文庫本で読む)坪内は評論家とはいえ学者肌。多くの文献を渉猟し、その考証と読み込みについては深くかつ斬新だ。 . . . 本文を読む