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小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

庭園美術館の英国キューガーデン展&庭散策

2021年11月27日 | エッセイ・コラム

先日、白金の自然教育園ではハイキング仲間と散策し、まずまずの紅葉狩りを楽しんだ。園内の敷地内というか隣りには、アールデコ様式の建築で知られる庭園美術館がある。
日本の洋風建築は、どこかしら和風をとりいれるのが常。しかし、庭園美術館はかつて旧朝香宮の邸宅であり、フランス人アンリ・ラパンがてがけた純粋な西洋建築で名高い。室内装飾はとりわけルネ・ラリックのシャンデリア、ブランショのガラスレリーフなどが設えられ、洗練されたフランス装飾工芸の粋を集めたもの。

美術館には何度か訪れたことがあるが、10年以上になるか、舟越桂の新作彫刻展は印象に残っている。→フェルメールと舟越桂

去年の暮れから今年の年頭にかけて渋谷で展覧会があったはずだが、コロナ禍のなか出かける意欲を失した。風の便りでは、舟越は病に伏しているとの噂。ほんとかしらん。もしそうであるなら早く元気になって、新たな彫刻に挑んでほしい。小生とほぼ同年で、気になることしきりだ。

自然教育園を出て庭園美術館の庭で遅めのランチを食べるため、各自昼食を用意していた。庭園の入場料を求めるとき、ダメもとで美術館の当日チケットがあるか尋ねたら、なんと発券できるという。英国王立キューガーデンのボタニカルアートの美術展が開催されていることは知っていた。入場券はネット予約のみの販売で、当日分は完売のサインが出ていたのだ。これ幸いとばかり購入した。

昼ご飯を食べてからは、皆さんと別れて、妻とともに王立キューガーデン所蔵のボタニカルアートを鑑賞。ほとんどが18、19世紀の作品ばかりで、1900年初頭のものが少し。20世紀、今世紀においても、キューガーデン所属のアーティストはいるはず。描画手法は変わらないとはいえ、現代の作家たちの作品を見られなかったのは残念であった。

▲和風庭園に足をのばすと、がらりと庭の趣が変わる。茶室では着物姿の女性たちがお茶を点てていた。

▲最近は、撮影OKのコーナーをわざわざ作って、観覧者の撮影欲をコントロールしている。

▲図録は妻が買ったもの。


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