小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

八重山諸島の花にふれる

2023年05月30日 | エッセイ・コラム

川は流れて どこどこ行くの
人も流れて どこどこ行くの
そんな流れが つくころには

花として 花として 咲かせてあげたい
泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か
花を咲かそうよ
泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か
花を咲かそうよ

 

喜納昌吉の代表的な楽曲「花」は、 副題として「すべての人の心に花を」というフレーズがついている。これは1964年東京五輪の実況アナウンサーが発した言葉から生まれたらしい。この言葉に喜納昌吉はインスパイアされて「花」は作られた。

はじめて聴いたときは、どことなく沖縄の旋律が心地よく、なぜか懐かしい感じがしたものだ。さらに言えば、歌詞の内容が『方丈記』の無常観を感じさせて、素直に好きになった楽曲であった『川の流れのように』も同じで、日本人にはテッパンですかな。

その後、沖縄の代表的な「でいご」や「ハイビスカス」がなにかと話題になったり、その大ぶりな赤い花がもてはやされた記憶が甦る。

どちらかといえば、個人的には白色や淡い青が好みだが、あらためて沖縄の花を見ると、その気候風土にあっている独特のカラーだ。華美、派手などとは言いがたい、南国の強い太陽光線に負けない強い存在感があると思う。 

▲沖縄の島々には、赤い花が似つかわしい。その種類も多い気がする。

▲八重山諸島の家々は台風をさけるように堅牢な石垣をつくり、植物を育てる。左がハイビスカス、右はブーゲンビリアでしょうか?

▲ハイビスカス

道端に咲くアマリリス。かつて小生が住む町でも、同じような光景を見たことがある。辺鄙、過酷に負けないところが好きな理由

 

花になりたい

コンクリートの道のすき間に
小さな種が土にまぎれ込む
どこからどんな風にのってきたのやら
少しの栄養とたっぷりの水をもらって
いつのまにやらすくすくと
犬のおしっこもらってさ
真っ赤な花が咲きました

目立ちたいから咲いたのか
生きるために目立つのか
どっちかわからない不思議なのさ
素直に咲きたいハートがあるんだな
素直に咲かせたい心があるんだな

僕は花になりたい 路傍のすき間でいいさ
花になりたい 花になりたい

 

▲ターネラ・ウルミフォリアですかな?

▲ハナチョウジ

▲再掲出、サンタンカに群がる日本最大級の蝶オオゴマダラたち。近いうちに、この蝶たちの蛹を紹介したい

 


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