小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

ある男の執着

2015年04月27日 | 日記

 以前ブログに書いたシモーンのパパ、スティーヴンの制作過程というか、自作を撮っている写真をシェアさせていただいた。

 

 

 

彼のつくりあげた「Light Sculpture」の見事さ、スケール感をとどめたい。この空間におけるスティーヴンの光の彫刻はイサムノグチを凌ぐ。

いわゆるアメリカ人としての彼を論うのではなく、ひとりの男としての魂をこめる姿勢を称賛したい。

彼のプロフィールを存じあげないし、出自その他もしらない。わたしにはシモーンのパパという情報だけだ。

でも、分かる人には分かってもらえると思うのだが、袖擦り合うようなほんの一時の邂逅でも、記憶にしっかりと定着する出会いがある。彼はまさしくそうなのだ。

彼の溌溂とした、清冽なまなざし。年齢を感じさせない真摯さをまなびたい。

撮影は娘のシモーン・ホワイト。彼女の写真術、とりわけポートレートは秀逸であり、実は歌よりも好きなのだ。

なによりも彼らアメリカ人としての父娘の、謙虚でありつつも自己を表す姿勢に、うつくしく潔いよい執着をかんじるのである。





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