小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

2019・報道写真展を観る

2019年12月24日 | 日記

例年の通り、年末に開催される報道写真展に行く。この一年の出来事(災害、事件、惨事、ハイライト等)の総覧だ。プロの写真家が最前線の現場で切り撮った、鮮やかでリアルな画像たち。ニュース報道が主眼だから、美意識を掻き立て、アートの域にまで踏み込むような作品は少ない。だが、偶然の迫力というか、背筋がピーンと凍るような一枚を見出すことがある。不思議なことに、それを誰もが感じるわけではない。個人的な感受性みたいなもので、感応する一枚を探しあてる、そんな愉しみもある。

(元高級官僚が暴走し、母子をはねた生々しい事故現場、川崎⦅登戸?⦆で起きた幼稚園児たちへの殺傷事件、京都アニメ会社の放火殺人事件、現場の生々しく痛々しい写真などはここには載せない)

 

▲日本橋の三越で歳末の催し物として定着した「報道写真展」。会期の終わり近くだったので、入場者は少なくゆったり見ることができた。というより、どの階も閑散として従業員が目立つ。大丈夫か、三越?

今年は、平成から令和という年号に改まった。新たに即位された天皇は、小生より歳が下ということで、畏れ多いが応援したくなる。被災地へのお見舞いや戦地への慰霊などに精力的に足を運んだ明仁上皇。今生天皇も上皇に倣って、さらに励まれるに違いない。それを期待したいし、「国民に寄り添いながら」というお言葉の通り、平和・安寧への私たちの願いをいつまでも見届けてほしい。

ともあれ、即位礼の厳かな儀式が、大きく引伸ばされた写真でみると、天皇という象徴的存在は、悠久の時を経てもまったく揺るぎない、然るべく実体として強い印象を感じさせる。

▲皇居・宮殿で行われた「即位礼正殿の儀」


私的には、今年はスポーツ界の当たり年というか、ラグビーのワールドカップやイチローの引退が印象に残っている。ブログには、ラグビーの話題に一言も触れてこなかった。実のところ、開催中にはテレビで見ることのできる試合は、日本戦に限らず他の試合もほとんど見た。関連の特集番組も主だったところは外していない(マイケル・リーチを主人公とした映画も鑑賞(※追記)

高校生のとき、1年間だけだが、週に1度の体育の授業でラグビーを楽しんだ。わずかな経験を通じて、ラグビーのスポーツとしての面白さや、プレーの奥深いゲーム性を曲がりなりにも知っているつもり・・。ただ、それ以降はテレビ観戦オンリーで、知る人ぞ知る早大の藤原が活躍し、日本一になったこともある時代に集中しただけ。純粋、かつ熱狂的ラグビーファンではない。

しかし、4年前のワールドカップで、消えかかっていたラグビーの灯に火がついた。俄かファンにちょっと毛が生えた程度なので、ラグビーの知ったかぶりを書くのは自重していた。

日本代表のメンバーの誰もが「ワンチーム」を誇っていたが、その言葉の重みはよく分かる。ラグビーは、15人それぞれの選手の役割が異なる。誰一人さぼったり、気を抜くことは許されない、まさに連携と一体化のスポーツなのだ。「ワンチーム」にまとまって初めて、勝利への突破口が開かれる。体育の授業としてのラグビー経験ではあったが、その厳しさと愉しさを経験したものとして、昨今のラグビー熱の高まり、拡がりは、心から喜ぶべきことである。

(小生がプレーしたときの反則は、スローフォワードやノックオン、ノットリリース・ザボールぐらい。「ジャッカル」には痺れた)

▲この歓びようはスコットランド戦を辛勝したときのものか・・。

▲対アイルランド。ノーサイドの後は、お互いのプレーに敬意を表す。

メジャーリーグは野茂が活躍したころから楽しんだが、イチローのストイックなプレーは格別に魅せられた。

▲羽生結弦選手の写真前では、つねに女性たちの熱い視線が注がれていた。

▲れいわ新選組の二人。ALS及びCPの政治家の誕生は、世界的なエポックメーキングである。

 

▲今年もまた、台風による災害が、全国各地におよんだ。これまで影響の少なかった地域での被害、これは何を意味しているのか。


▲たぶん、千葉県の住宅地だろう。ブルーシートの屋根が痛々しい。


▲今年、逝去されもっと生きて活躍してほしかった二人。ご冥福をお祈りします。


今年は、国際、政治面での見るべき写真はなかった。日米、北朝鮮のトップの写真は見るのも嫌だった。
 
 
 (※追記)毎度のことながら記憶違い。映画は、エディ・ジョーンズ(クォーターの元日本代表監督・現イングランド代表監督)をフューチャーしたもので、マイケル・リーチを主人公にした映画ではなかった。リーチのそれをどのように見たのか、明確な記憶がなく、たぶんテレビのドキュメント番組だった? 映画はいま、ネットでもふんだんに見ることができる。なので、何をどう観たのかチェックすべきだ。しないと、呆けが進行する者には、後々に支障きたす。自戒したい。
 
 
 

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