小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

コロナ禍は国家権力に利用されたのか

2021年03月29日 | エッセイ・コラム
ハラリの『サピエンス全史』を持ちだすまでもなく、農業と定住生活は不可分の関係にある。食糧を安定的に確保できるのは、支配者・権力者にとっても都合にいいことだ。だからこそ、古代の権力者は、奴隷を土地に縛りつけ「農民」に仕立てあげた。 ジェームス・C・スコットという歴史人類学者の『反穀物の人類史』という著作にも、古代国家の成立は農業生産こそが重要な基盤だとしていた。 メソポタミア、エジプト、インダス . . . 本文を読む