小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

亡き岡本文弥師匠の句集を読む

2019年05月21日 | エッセイ・コラム
昔、台東区の谷中には岡本文弥という新内の名人が暮らしていた。新内とは、浄瑠璃における三味線を弾きながら話しを「語る」、いわば弾き語りの芸そのものである。古くは琵琶法師が平家物語を語り伝えたように、独特の節回しでストーリーを語る伝統芸能といえよう。歌舞伎でいうところの「常磐津」とおなじだ。(※追記) 新内はつまり人形浄瑠璃の「新内節」を大元としているのだが、その舞台から離れて、講談や落語専門の小屋 . . . 本文を読む