小寄道

日々生あるもの、魂が孕むものにまなざしをそそぐ。凡愚なれど、ここに一服の憩をとどけんかなと想う。

「この世界の片隅に」を見て

2016年12月21日 | 芸術(映画・写真等含)
  これはあくまでも戦争を描いたアニメ映画だ。それ以外の何ものでもない。戦争を何かのメタファーとして、例えば大災害・災厄として読み替えてはならない。 これまでの戦争映画は、ドキュメンタリーであれアニメか実写であれ、軍隊の戦闘や殺戮のある場面を中心にして映画はつくられてきた(※)。これをA面だとすれば、「この世界の片隅に」はB面である。A面が男主体の戦争だとすれば、「この世界の片隅に」はいわゆる . . . 本文を読む