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珍方録

バイクと酒とジンギスカンをこよなく愛するブログ

BMW F800S 試乗記 Part1

2008-09-21 | BMWmotorrad

F800シリーズが日本で発売開始されてからもうすぐ2年が経過しようとしていますが、ようやくF800Sを試乗する機会を得ました 
世界的に販売が好調のようで、ここしばらくは「品薄」だったようです
派手な黄色の外装にはちょっと照れますが、造形はなかなかカッコイイです
このバイク、真後ろから見ると張り出したテールカウルといい180サイズのリアタイヤといい、国産SSマシンとまったく区別が付きません
乗る前は前傾ポジションでキツイかな・・・という先入観がありましたが、ハンドルは思っていたほど低くはなく、ロングツーリングでもさほど苦にはならなさそうです

F800のエンジンは新開発の30度前傾水冷並列2気筒で、歴代Fシリーズ同様にロータックスが生産を行っています。
もちろんクランクケースにはBMWの刻印があります
エンジンをかけてみると、パラツインでありながらエンジン音がボクサーツインにそっくり
クランク構造や点火順序など、BMWが設計段階から意図的に似せたようです
ボクサーっぽいフィーリングなのは一定速のアクセル開度で巡行しているときだけで、ひとたびブリッピングをくれてやれば、フリクションが感じられないほど吹け上がりが軽いです
回転落ちも速く、2気筒というよりは4気筒エンジンのような反応をします
最高出力は
85ps / 8,000rpm、最大トルクは86Nm / 5,800rpmで、レッドゾーンは8,500rpmから。
リッターあたり出力106,24PSと、バイクとしては控えめ?
乾燥重量は182kg(ガソリン満タンで204kg)と軽量なので、馬力荷重は2,14kg/psとなります
メーカー発表の0~100km/h加速は3,5秒、
最高速は200km/h以上ということに一応なってます
ちなみに各ギヤ8,500rpm時の速度(メーター読み)は以下の通りです
1速→
 90km/h
2速→120km/h
3速→160km/h
4速→190km/h
5速→210km/h
6速→230km/h
加速はなかなか
鋭く、ギアの繋がりも良いので200km/hまでは軽々と到達します
しかしそこから先は伏せた状態でもかなりの時間と根性が必要です
最高速を出すには果てしない直線が必要です
このエンジンは高回転まで回してもどこにもピークがないので、例えば国産600SSのような突き抜けるような伸びがありません
ここが100馬力超のバイクとの決定的な差です 
コンセプトからいうと200km/hまでを楽しく、というバイクだと思います
スコンスコン決まる6速クロスミッションを駆使して峠を走ってる時の「使いきり感」はハンパじゃなく気持ちイイです

大人しく走ってみると、このバイクの良さがジワリと分かってきます
まずフラットトルクのおかげで、街中では殆んど回す必要がありません
知らずにスピードが出てしまうので、押さえるのに苦労します
6速ギヤでの100km/h巡行は約3,700rpm
エンジンはブ~~ンというボクサーそっくりサウンドでユルユルと回ってるに過ぎませんが、そこからアクセルを開けるだけでクルマを置き去りにするほどの加速を見せます

▲ポジションはごく軽い前傾姿勢

▲フルスケール240km/h

F800のエンジンは実用燃費がすこぶる良く、90~100km/hの定速巡行では30km/L近くまで燃費が伸びます
燃料タンクは16Lと小さいですが、その気になれば400km以上の航続は可能かもしれません
平均でも25km/L以上、死ぬほど全開を繰り返しても18km/L程度までしか燃費は落ちないので、なかなか財布にやさしいエンジンです

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