F800のエンジンは新開発の30度前傾水冷並列2気筒で、歴代Fシリーズ同様にロータックスが生産を行っています。 もちろんクランクケースにはBMWの刻印があります エンジンをかけてみると、パラツインでありながらエンジン音がボクサーツインにそっくり クランク構造や点火順序など、BMWが設計段階から意図的に似せたようです ボクサーっぽいフィーリングなのは一定速のアクセル開度で巡行しているときだけで、ひとたびブリッピングをくれてやれば、フリクションが感じられないほど吹け上がりが軽いです 回転落ちも速く、2気筒というよりは4気筒エンジンのような反応をします 最高出力は85ps / 8,000rpm、最大トルクは86Nm / 5,800rpmで、レッドゾーンは8,500rpmから。 リッターあたり出力106,24PSと、バイクとしては控えめ? 乾燥重量は182kg(ガソリン満タンで204kg)と軽量なので、馬力荷重は2,14kg/psとなります メーカー発表の0~100km/h加速は3,5秒、 最高速は200km/h以上ということに一応なってます ちなみに各ギヤ8,500rpm時の速度(メーター読み)は以下の通りです 1速→ 90km/h 2速→120km/h 3速→160km/h 4速→190km/h 5速→210km/h 6速→230km/h 加速はなかなか鋭く、ギアの繋がりも良いので200km/hまでは軽々と到達します しかしそこから先は伏せた状態でもかなりの時間と根性が必要です 最高速を出すには果てしない直線が必要です このエンジンは高回転まで回してもどこにもピークがないので、例えば国産600SSのような突き抜けるような伸びがありません ここが100馬力超のバイクとの決定的な差です コンセプトからいうと200km/hまでを楽しく、というバイクだと思います スコンスコン決まる6速クロスミッションを駆使して峠を走ってる時の「使いきり感」はハンパじゃなく気持ちイイです
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