珍方録

バイクと酒とジンギスカンをこよなく愛するブログ

火鉢生活のススメ

2009-01-20 | その他

知人の薦めで火鉢いじりを始めました
今や自室が憩いの場となっています
火鉢といえば古くは平安時代から暖房器具として使われてきましたが、1000年経った現在でも殆んど姿を変えず道具として存在しているのは凄いことだと思います
一般的には火鉢は煙の出ない「炭」のみを燃やし、囲炉裏(イロリ)は「炭」のほかに「薪」も燃やします

真っ赤になった「熾き火」は湯沸しはもちろんのこと、酒の燗、スルメの炙り、餅焼きなど、使途は様々です
断熱のために灰が敷かれていますが、「灰ならし」といって表面に筋や模様(日本庭園のアレ)をつけて盆景を愉しむ風情もあります

火鉢に使う炭はふだんキャンプで使うような黒炭(主にマングローブなど)ではなく、木質がきわめて緻密で堅い馬目樫(ウバメガシ)から作られる備長炭を使用します⇒
この炭は叩くと金属音がします
火持ちが良く、煤が出ずらく、臭いが少ないのが特徴です。今は火鉢や茶道具用に使い易い大きさで炭が売られており、樫のほかにナラやクヌギ、練り炭やまねき炭など、その種類は多岐にわたります
いろいろな炭を試してみるのも面白いかもしれません

火鉢があるとどうしても欲しくなるのが鉄瓶です
昔の家庭にはたいてい一つはあったものですが、欲しいと思って探すと案外見つからないものです。 本物を極めるならば盛岡で作られる「南部鉄瓶」ですが、いいものを買うと数万円もします
ちなみに南部鉄瓶で湯を沸かすと沸騰する音が「チンチンチン」という独特の音色がするそうですが!?
市内の骨董屋を廻ってやっと見つけたのが写真の鉄瓶です
この鉄瓶は新品で1,500円でした(^^

ついでに前から欲しかった焼酎の直燗器、「黒ぢょか」を購入
黒ぢょかとは鹿児島に古くから伝わる酒器で、材質は耐熱陶器いわゆる土瓶です
「お湯割り」ではなく「割り水」という考え方で、焼酎と水をあらかじめ6:4ほどで割ったものを「黒ぢょか」のなかで一晩~数日寝かせます 
焼酎と水が充分に馴染んだところで火鉢の熾き火でじっくり燗をすると、まろやかで芳醇な味になると言われてます
さっそく黒ぢょかで芋焼酎「木挽」を呑んでみましたが、ふっくらした香りと味わいはたいしたものでした
まぁ雰囲気にヤラれたのも大いにありますが・・・
なんか酒の話ばかりでスイマセン
余談ですが火鉢を焚きながら一杯やっていると、ときどき頭がクラクラするくらい酔っ払うことがあります
これは少し酸素が足りてなかったようです(笑)
死なない程度に楽しみたいと思います

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月光の下で

2009-01-17 | 冬バイク

冬の満月がこれほど明るいとは驚きでした
某日深夜、当別から山を越えて望来までやって来ました
エンジンを止めると体中に張り巡らされた熱線ヒーターの電源供給が停止。
しばらくの間は自分の体温だけが頼りです
いつもは海からの風が厳しい場所なのに今日は不思議なくらい無風です
月明かりが雪を明るく照らしています

当別の山は雪が降った直後だったようで、「モヤシ工場」のあたりから先は手付かずのまま雪が残っていました
20センチ以上は積もっていたかもしれません
週末の夜だったせいか材木峠では対向車線から雪しぶきを上げながら爆音ドリフト系のクルマが迫ってきました しかも3台続けて!
深雪の中のバイクはそれほど機敏には動けません
接触にビビりながら左端に寄りました
「やれやれ・・・」
クルマが去るとふたたび静けさが戻ってきました
当然のことながら交通量はゼロです
それにしても雪が深い
クルマのワダチを頼りに走りますが、ドリフト君たちのワダチなので全く役に立ちません(笑)
雪の中を粛々と走ってようやく望来の国道に出ました

リュックにコールマンのガソリンストーブ、水、コーヒー、カップヌードルを忍ばせてきたので、軽く食事をすることにしました(何メシ?)
さっそくピークワンでお湯を沸かしに掛かります
氷点下でも一発着火のガソリンストーブはさすがに頼もしいツールです
カップヌードルに熱湯を注ぎ3分待ちます
真冬に外で食べるカップヌードルは体が温まりますネ
立ち昇る湯気がたまりません
あさま山荘事件のとき、零下15℃でこれを食べた機動隊員たちもきっと同じ思いだったに違いありません
海の向こうに仄かに小樽の夜景が見えます
遠赤ストーブで暖まりながら最後に熱いコーヒーを入れました


水冷のディグリーはキャブの近くに冷却水のパイプが通っているので滅多なことではアイシングは起きませんが、ずっと深雪を漕いできたせいか帰るころに「ボボボボボボ」とアイドリングが怪しくなってきました
気温はマイナス7℃とそれほど寒くもないカンジなのですが・・・!?
信号待ちで何度か回転を上げて暖気してやるとそのうち治りました
やはりキャブに雪が付いたようです
夜明けまであと2時間少々、世の中が動きだす前に帰宅いたします

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2009初ツーリング

2009-01-08 | 冬バイク

2009年最初のツーリングに行って来ました
ルートは札幌~中山峠~ニセコ~小樽~札幌で、約250kmの行程です
いつも夜中ばっかり走ってるので、たまには昼のツーリングもいいものです
まずは国道230号を中山峠に向かいました
札幌市内の住宅街は充分に雪があるので、枝道を繋いでいけばかなりの距離雪の上を走って移動できます
中山峠の気温はマイナス6.3℃
太陽が出ているのでそれほど寒さは感じません
道の駅の建物の横から更に上へ登っていく道があり、しばらく行くとそこは白銀の世界でした
雪の白と空の青が眩いばかりです

平日なので中山峠は人もクルマも少な目
駐車場を見渡してもほかにバイクで来てる変態そうな人は見当たりません
観光バスからセーター1枚で出てきてトイレに向かうお姉さんたちが「キャー寒い~っ!」と絶叫しています
そんな娘たちを横目に外で缶コーヒーとタバコで一服
冬ツーリングは飲み物がいつまでも冷たいままなのがいいです
え?いつもColdですがなにか?

札幌から中山峠頂上までおよそ40kmありますが、この日は全区間アスファルト路面でした
フルピンの必要があるのか・・・?というくらいのガッカリな道でした
町から町へ移動するツー
リングでは、今の道路環境で雪の上を走れる確率は1割も無いかもしれませんネ
タイヤの作り方をつくづく考えさせられます
まぁ路面コンディションは前日、あるいは直前までの降雪次第ですが・・・

中山を下って留寿都の町から右折
真狩村へ向かいました
途中羊蹄山に向かって延々と伸びる直線が現れますが、ここのロケーションがけっこう好きです
どこかで使ってやろうと思ってガソリンを満タンにして持ってきたコールマンの遠赤ヒーターストーブですが、走ってる方が楽しいので出番がありませんでしたw

2月のツーリングの候補地、ニセコ新見温泉へのルート下見ということでいろいろ見て回りました
中山ルートでおおよそ片道120km、小樽回りで140kmといったところです
とりあえず難所はありません
パノラマラインが閉鎖中なので新見温泉へは国道5号線・蘭越市街側からしかアクセスできません
正直アスファルト区間は辟易するほど長いです
ただ、国道から新見温泉までの10km区間はほぼ交通量ゼロで右写真のような完璧な雪路面でした→
ここを走れるだけでも行く価値はありそうですが 

帰りは小樽回り
上の写真は新しく開通した赤井川~倶知安間の国道393号です
雪が降った直後だったようで、ご覧のような圧雪でした
白樺の並木が綺麗です

毛無山は意外にも全線圧雪でした
アイスバーンも多かったですが、クルマのペースもゆっくりなので特にバイクにリスクはないと思います
あとは天候を見て・・・ということになるでしょうか!?

◇後日、融雪剤のシワザなのかディグリーの右側のサイドカバーのボルトがサビで固着して完全に回らなくなりました
バッテリーを外せません
安モのMくんにプロのワザで回してもらうことにしました
結論を先にいうとプロでも回りませんでしたw→
「潤滑剤を浸透させてからバイスで一気に回すしかない」とレクチャーされました
冬道を走る場合、鉄のボルトはステンボルトに変えた方がいいようです

◆1/9追記  新見温泉までの距離を訂正

 

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