昨年、AUFWINDで「MotoGuzzi試乗キャンペーン」というのがあり、東京の福田モータースからGuzziの試乗車が何台か回ってきていました
V11ルマン、カリフォルニアアルミニウム、そしてMagniスフィーダだったと思いますが、初めて目にするGuzziは新鮮でした
特にスフィーダはなんとも言えない雰囲気を持っており、エンジンに火が入るとこれまたドスの効いた排気音にド肝を抜かれました
ブリッピングすると車体が勝手に右にグラっと傾きます
走らせてみるとインジェクションなのにアイドリングもままなず、5000くらいから急激にトルクが立ち上がり、メーターのパイロットランプが振動で外れる!という、なかなか破天荒な乗り物でした
バイクから降りたときはもう笑うしかなかったです
完成された日本製バイクとは違い、まるでバックヤードビルダーが手作りしたようなバイクでした(マーニはメーカー?)
正直コレで市販していいんだろうか?と思ったものです
乗っててメチャメチャ面白いけど、ちょっと手出せないナ・・・というのが第一印象でした
Guzziエンジンとの強烈な出会いでした
今年に入って久しぶりにAUFに行くと、試乗車の1台だったはずのGuzziのカリフォルニアがなぜか店の前に並んでいました
聞くと『あまりイイんで、店で買ってしまいました!』とのこと
お店の試乗車として降ろしたようです
工場長から「一度じっくり乗ってみませんか?」と提案されたので1週間借りてみることにしました
昨年のスフィーダのイメージがあるので「途中で壊れるのでは・・・?」という一抹の不安がありましたが、エンジンをかけた瞬間にその考えは吹っ飛びました
カリフォルニアのアイドリングはとても安定していたからです
考えてみればスフィーダは97年のモデルであり、カリフォルニアは現行の02モデル
この6年の間に進歩しないワケがないですよね
インジェクションの仕上がりには隔世の感がありました
一週間乗ってみて、いちばん気に入ったのはエンジンの鼓動感でした
スフィーダでは望むべくもない極低速のトルクがあり、エンジンマナーも良くそれこそアイドリングの少し上ぐらいの回転でも5速で走ってしまいます。
回す必要が全くないのですが、回せばしっかり高回転まで回ります。
低速ではまるでハーレーのような「ドコドコ」クルージングができ、回せば十分に速く、ちょっとした峠なら攻めたくなるようなバイクに変身します。
姿はアメリカンですが何でもアリなちょっと不思議なバイクです。
この楽しみ方はアリだなと、あらためて思ったのでした・・・。