珍方録

バイクと酒とジンギスカンをこよなく愛するブログ

リチャードアレン?

2007-05-25 | オーディオ

↑メーカー不明のエンクロージャー


先日オーディオマニアの友人から、「リチャードアレンのスピーカー貰ったけどいるか?」との電話がありました
「いるいる!」とすぐに友人宅に向かいました
そのスピーカー(単体)にはメーカー名の刻印が無かったらしく、友人が現物を持ってオーディオショップに聞きに行き、「リチャードアレンかなぁ」と言われたそうです
行ったついでに適当な箱に入れてもらったとのこと(上の写真のボロ箱)

リチャードアレンとは古き佳き英国のスピーカーメーカーです
友人はあまり関心がないらしく、行ったときもガレージの中で梱包されたままで置いてありました
スピーカーを見たい一心でボクが梱包を解きましたが、サランネットが内側からビス留めされいたのでユニットを拝むことは出来ませんでした
友人によると、16センチのフルレンジだったとのこと(リチャードアレンに16センチなんてあったかなぁ・・・?)
とりあえずクルマに積み込み自宅に運びました

裏蓋を開ける前に、まずは先入観抜きで音を聴いてみました
参考までにアンプは2A3シングルの真空管で、ソースはホリーコールの93年盤CD、『Don't Smoke in bed』 
ん~?? テキトーな箱の割りには鳴るなぁ~という印象
低域も16㌢フルレンジとは思えません
ボーカルの定位がビシっと決まります
スピーカーとスピーカーの間のちょうど真ん中にホリーコールが立ってる!!(いやマジでキモチ悪いくらい・・・)
自分のP610ではここまでの定位感はありません
膨らみがちなウッドベースの音もハッキリ聴こえます
高域はちょっとキツくて、ボリュームを上げると耳が疲れます
JAZZに限定すれば、この箱のままでもかなりイケる感じでした

↑裏蓋を開けるとそこにはなぜか20センチフルレンジが・・・


裏蓋を開けてみると、中もこのようにアバウトで吸音材のフェルトと、申し訳程度のグラスウール、紙管のバスレフポートそしてツイーターがあったらしい?穴を内側から塞いでいました
内部配線はベルデンの497Ⅱを使ってました
SPターミナルも一応、今どきのものに交換済み
肝心のスピーカーユニットは16㌢ではなく、どう見ても8インチ(20㌢)でした
低音が出るのも納得
それにしてもこの箱であの音が出るとは・・・

↑マグネット裏に印字されたADで始まる数字


よ~く見ると、このスピーカーは
リチャードアレンじゃない!!
型番がAD9710/M8とあります
これはオランダのフィリップス社のスピーカーです!
ちなみにAD9710/M01というモデルが原型で、振動板に獣毛を漉き込んでいるためコーン紙の色が黒ではなく茶色 マグネットもアルニコでした
このアルニコの軟鉄は純度が高いため、ナイフでも切れたそうです 

 ↑ダブルコーンフルレンジ フィックスドエッジ採用 


写真のM8は初代モデルほどのコストは掛かっておらず、コーン紙も一般的なパルプコーンで、マグネットもフェライト磁石が採用されています
さすがと思うのは、エッジまで一体成型されたフィックスドエッジを採用している点で、昔のJBLのウレタンエッジのようにボロボロになる心配がありません
音の傾向はレンジの広くない鳴り方で、確かに
リチャードアレンと似てるようです
真ん中のダブルコーンは高音の補強用です(これが定位に一役買ってるかも)
ウチのシステムで聴くと高域の直進性が強すぎ、少々耳につきます
ただしボーカルの定位がスゴイので、ボクの中ではかなり魅力的なスピーカーです
箱は自作するしかないでしょうか・・・

コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ノウシ山 散策 | トップ | 馬糞 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (マイスターフォーク)
2023-01-15 12:51:05
こんにちは。

フルレンジ.pioneer、オンキョウの16センチの後にタンノイランカスター国産ボックスにフィリップス12インチを入れてしばらく楽しみました。

その後はタンノイ12インチを入れましたがその辺で辞めておけば良かったです(^^)

40年前の事ですが...
返信する

コメントを投稿

オーディオ」カテゴリの最新記事