珍方録

バイクと酒とジンギスカンをこよなく愛するブログ

セローメンテ その①

2010-08-21 | BIKe

セローのメンテをしてみました
ヤマハのサイトで車体番号から正確な年式を調べてみると89年7月発売となっているので既に製造から20年以上経ってることになります
あの使われ方で今だに現役とは頑丈なバイクですね
ウチのセローも前オーナーがエンデューロに使ってた感じなので車体はけっこうくたびれてます



①ステムベアリング打ち直し
ステムのセンターにカックンとハマるほどの座りがあったのでステムベアリングを交換します
パーツマニュアルによると3RW1のステムベアリングは純正は下がニードルローラーで上がボールベアリングとなっています
ボールベアリングは今どきのアンギュラ玉ではなくグリスを塗ったくって玉を22個並べる面倒なタイプです
社外品を探していたらセローサイズで上下テーパーローラーベアリングという製品があったので注文してみました
フリクションでは点接触のボールベアリングが上でしょうか?

セローは整備性がいいのでフロント回りの分解は楽です
ステムをスッポリ抜いてレースを確認

▲上側のレースはご覧のように錆だらけ。グリスも枯渇してます

▲下側のテーパーローラーベアリングも抜いて新しいものに打ち替えます
  この製品、ダストシールが付いてないけど大丈夫なのか!?

▲上下のレースを圧入します
フレームが汚いですが機能重視ということで見た目は気にしませんw
ステムを元に組み戻して最後の仕上げにステムナットの締め付けです
ここはナーバスになる人が結構いるようですが、ガタが出ずニードルローラーのフリクションがいちばん軽いところで折り合いをつけましたw
座りは消えスムーズなステアリングになりました


セローメンテ その②につづく

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セローメンテ その②

2010-08-21 | BIKe

②ホイールベアリング前後交換
発進時になぜか車体がグニョグニョして気持ち悪かったのでリアホイールを揺すってみたところホイルがグラグラ動きます!
アクスルシャフトが緩んでると思い増し締めしてもガタに変化なし
ホイールベアリングが逝ってるようです
ベアリングはヤマハ純正より格段に安いNTNの規格品を直接注文
セローは同一サイズの6202をフロント2個、リア3個の計5個使用しています
ヤマハのパーツリストではドラムブレーキ側の1個を除いてノンシールベアリングでいいことになってますが、今回は贅沢にも全部シールタイプ(6202LLU)にしました
それでも純正より安い1個323円

▼フロントから外していきます

▲ベアリングプーラーはアストロ製を使っています
この道具がなかった頃は苦労してましたがコレを使うとスタイリッシュに抜けます

▲これが純正のノンシールタイプ(93306-20209)。フロントベアリングは回転自体はスムーズでまだ使えそうですが一緒に替えておきます

▲圧入後の新しいベアリング。ディスクがとっても汚い・・・

▲こちらが問題のリアホイールベアリング
スプロケ側がダブルになっています(奥に同じものがもう1個入ってます)

▲2個とも割れてます。これがグラグラの原因だったようです


セローメンテ その③につづく

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セローメンテ その③

2010-08-21 | BIKe

③スタータークラッチOH
最近セルを回したときに「ガツン!」という不気味な音がしてクランキングが止まったりします
精神衛生上良くない音なので一度開けてみることにしました
スタータークラッチはAssy交換だと8000円超の出費になります
全部逝ってないことを祈りつつ作業開始・・・
セローのスタータークラッチは左側のジェネレーターローター側、フライホイールの裏側に付いてます

▲特工にてフライホイールを引き抜きます。かなりガッツリ嵌まっています

▲アイドラギヤの欠損などはなさそうです

▲これがスタータークラッチ本体
大きな破損はないようで一安心
クラッチスプリングが明らかにヘタっていてフライホイールを外しただけでローラーがポロっと取れました
余談ですがセル最初期モデルは取り付けボルト(↑黒の六角)が緩むというトラブルがあったため、裏側でカシメる対策品に変わっています
このセローはカシメてありました

▲左の3本が外したスプリング、右が新品。 全長が2mmほど違ってます

▲キャップとローラーは問題なさそうなので再利用します
すべて組み込んでエンジンをかけてみたところ、前よりもセルの回転が軽くエンジンが一瞬でかかるようになりました

そんなワケでさっそく近場を試走してみることにしました
ん~気持ちイイ!バイクが生き返りました
「打てば響く」とはこのことですね
お盆が過ぎて夏の暑さもそろそろ峠を越しそうですが、もう少し涼しくなるまではお気楽なセローおじさんをやっていようと思いますw

―END―

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樽前散策ツーリング その①

2010-08-14 | 廃墟探検

苫小牧にある「ジョイランド樽前」の廃墟に行ってきました
詳しい人のサイトによると昭和62年(1987年)に閉園後、遊園地の施設や建物などは2003年くらいまで残っていたようですが、その後に起きた火災で解体が進み、現在では一部を残して更地になってしまったようです

 

久々の支笏湖を経由して国有林の中を走り苫小牧に出ました
ジョイランド樽前の場所は地図でいうと高速樽前SAの横あたり
今回は苫小牧西インター近くの住宅地から入りました
分かりずらい道ですが細いアスファルトの道が続いています
少し走ると鬱蒼とした林の中にコテージの廃墟が現れました

これは貸切の宿泊施設だったようです
しばらく道を上って行くと広場のようなところに出ました
入り口のようです
1本の細い道を入って行くとさらに広い空間に出ました
駐車場です
建物の残骸が現れました

かつては奥へ長いレストランの建物だったようです
この場所にはレストランの他に宴会場、大浴場などの建造物があったようですが、コンクリートの基礎を残してほとんど撤去されたようです

近くに寄っていちばんに感じたのは「煤」の臭いでした
火事場のあの独特の木が焦げた臭いです

↑サークルのような場所。 すべて炭化しています

そういえば正面の壁に「SkatePark」という落書きがありますが、よく見るとスケートボードの練習場に使われてたような形跡があります↓

↑手前角と反対側にクォーターパイプがしっかりと製作されています

↑煙突がひときわ目を引きます。向かって左側が大浴場跡

↑腐食した配管が覗けます

↑ボイラー室の建物のようです

樽前散策ツーリング その②につづく

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樽前散策ツーリング その②

2010-08-14 | 廃墟探検

↑消火栓と蓋が開いたままの配電盤

↑左の通路は階段を上がって向こう側に貫通してます

↑真っ暗な空間。 奥まで入る勇気がありませんでした

↑当時の紙袋がありました

↑有名な白熊の像がありました。 けっこうデカイです

↑プレートを外そうと試みた人がいたようですが外せなかった!?

↑昭和62年から時を刻んでない時計

 

↑カモフラージュされた物置小屋
実はこの敷地のどこかに白熊舎が今もそのままの形で残されているようなのですが、場所が分からない上にご覧のようなジャングル状態なので今回は未確認
廃墟マニアによるとこの手の探索は夏に行くものじゃなく、草が枯れて虫もいない春か秋に行くのが鉄則らしいですね
正解だと思いますw


樽前散策ツーリング その③につづく

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樽前散策ツーリング その③

2010-08-14 | 廃墟探検

錦岡の双葉三条通りのどん詰まりから国道36号線に出たところに太平洋戦争当時、米軍から受けた機銃掃射の弾痕が残っているサイロがあります
苫小牧空襲というやつですね

戦時中この辺りから勇払にかけての太平洋岸には多くの防御陣地があり、今でもあちこちにトーチカの遺構が残されています
戦争遺跡は興味あるテーマなのでまたの機会にでも・・・


続いて向かったのは樽前ガロー
ガローって何?といつも国道の看板を見て思っていたので実物を見に行ってきました
国道36号線を白老方向に進むと「樽前ガロー」入り口の看板
しばらく進むと「樽前ガロー地区」と言う立て看板が点在しています
小さな橋があったのでセローを停めて上から下を覗いてみました
想像を絶する深さ! 
看板の能書きを読むとガローとは「切り立った崖」という意味らしい

深い溝の中を轟音をたてて水が流れています
これはけっこうすごい眺めでした
美笛の方に「苔の洞門」というのがありますが、あれに水が流れている感じといえばお分かりいただけるでしょうか
樽前山の周辺は奇怪な地形が多いですね
ひとりで行くのはちょっと怖いですがここまで来たら社台滝行ってみたいと思います


樽前ガローの突き当たりから林道が始まり、そのまま社台滝に上って行く林道に繋がっています
分岐が多いのでこの場合ガーミンのGPSがあれば最高なんですが、ボクが持ってる装備といえば紙の地図とセロー標準装備のワイヤー式トリップメーターのみw
実は盆栽Rさんたちの社台滝ツーのレポートでかなり興味をそそられてました
まずは最初の分岐でトリップを0に戻します
道は悪路ですが割とフラットダートで走りやすいかも
トリップを確認しながら進むと最初の大きな二股の分岐が現れました
セローのトリップなかなか正確w
順調に進んで予定の距離数になりましたが社台滝へ曲がる場所がいまいちよくわかりません
ここで携帯(スマートホン)にグーグルマップが付いてることを思い出しました
確かGPS内蔵のはずです
さっそく現在地検索をかけました
現在地が矢印で表示されましたが、地図が出てきません
縮尺を変えて確認するとグーグルの地図データベースには社台滝に通じる道が載ってません!
ここで慌てず地図表示から航空写真レイヤーに切替
川の蛇行と滝の位置まで確認できました
んー道具として使える(笑)
少し来過ぎていることが分かったのでひとつ手前の分岐まで戻って曲がってみました
少し行くと駐車スペースのようなところがあって行き止まり
タイヤの跡と足跡の数からみてここに間違いなさそうです
しかしよく足跡を見ると人間のものではありません

シカの足跡でした!

またしても獣のテリトリーに入り込んでしまってるようです
熊もどっかにいるハズ
↓ココから先はバイクを降りて歩くしかありません。 怖っ!

言っておきますが一人です(汗、、)
誰ともすれ違ってないから多分この山に一人ぼっちだと思います(--;
草の倒れてる道を熊にビビリながら進むと道が行き止まりになり、この場所が社台滝の遠景を望む展望スペースになっていました↓

山の中にこんな滝が・・・すごい迫力
滝の落ち口に行くにはどうしたらいいんだろう?と少し悩みながらバイクのところに戻ると駐車スペースからもう1本細い道が伸びてました
↓今度は川に向かって険しい下りです

転ばないように慎重に川に降りました

水深は深くても20cmといったところでしょうか?
ブーツのまま川の中を歩きます
少し上流に行けば有名なブルーホールが見れたのを後から知りました
静かな流れを下って行きます
この先にホントに落差100mの滝口があるのか?と思うほどの穏やかな流れです
しばらく行くとかすかに滝のような音が聞こえてきました
「いよいよだな・・・」
視界が開け、その先には空しか見えません↓

ついに社台滝到着です
凄い高さから滝が落ちています
高所恐怖症の人にはムリでしょう

壮絶な景色を目に焼き付け、ふたたび林道を戻りました
途中エゾシカの親子が道路の真ん中に突っ立ってて避けてくれません
新しいパターンだなぁと思いながら至近距離まで寄るとようやく避けてくれました
もしかしてこれを付けてたからかなぁ・・・

BELL製シカよけ笛(笑)

―END―

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