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昨年の夏、小樽方面にツーリングに出掛けた時のこと コンビニで休憩した後、いつものようにイグニッションキーをONにすると、点灯するはずのニュートラルランプ・OILランプ・GEN(ジェネレーター)ランプの3つが光らない いや全く光らないワケではなく”ぼんやり”と点灯している R100オーナーならツーリング先でGENランプが点灯しなかったらかなり焦る ローター断線により充電機能が失われたことを意味するからだ しかしこの時は他のランプも同時に点かなかった よく見るとETCランプも消えている もしやバッテリーが逝ったか・・・ 恐る恐るセルボタンを押したところ、セルは普通に回りエンジンも掛かった 何かの接触不良(?)ということにしてコンビニを出発した 数分後、ひとつ目の交差点でウインカーを出したところウインカーが点かない!! 右折なのでけっこう焦る(汗、、) そのあと通ったトンネルではヘッドライトが点かないことも解った 完全に点かないかと思えば、何かの拍子でウインカー・ヘッドライトとも点灯するときがある。 明らかに電装系の異常だ
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自宅まで何とか自走し、まずイグニッションキーのシリンダーを分解してみた テスターで調べてみると接触不良はなく、正常に12V掛かっていた 次にタンクを外してハーネスの断線をチェックしたが問題ない R100はアナログな回路なので、CPUなどブラックボックスは存在しない あとはリレーくらいか? いちばん怪しいと思われるのがイグニッションリレー パラレバーの世代からイグニッション・キーをONにした時にLoad Shedding Relay(負荷制限リレー)が作動するようになった テスターでチェックできる項目はコイルの並列抵抗値くらいだが、計っても異常はないようだった ちなみに隣合っているホーンリレーと同じ品番のリレーなので入れ替えてみたが、症状は変わらず どっちのリレーでもホーン鳴るし・・・ トラブルシュートできないままタンクを元に戻した エンジン系には全く支障がなく、何かの拍子で電装系がダメになり、また何かの拍子で正常に戻るという法則がわかってきた ただ、どの拍子なのかがわからない・・・
結局だましだましワンシーズンを過ごし、原因が解らないまま冬を越した 過去記事に「心霊ウインカー」というのがあったが、今回のトラブルも原因が掴めない 今年に入ってからネットで色々調べてみたが、同じ症状が出ている人は世界中探しても誰もいないようだった(笑) やはり怪しいのはイグニッションリレーではないだろうか?との結論に達し、物は試しにリレー交換を行う事にした 純正リレーはHella製で部品代はけっこう高い そこで社外品を探していたところ、日本のOMRON製のリレーがほぼ同一スペックだと解ったので通販で即注文した サージ吸収用の抵抗値が若干違うが、そこは気にしなくても良い
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▲左がBMW純正(品番:6131-1459677)で右がオムロン製の互換品。 オムロン品番はG8HLで、1個500円という純正の1/3の価格 Made In Japanの印字が安心の証しか!?
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▲3日ほどで部品が届いたので、さっそくタンクを外して取付準備にかかる R100はタンクの取り外しに工具が要らないので気軽に何回でもタンクを外せる(笑)
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▲純正リレーを撤去して新しいオムロン製リレーを取り付けた そして祈るような気持ちでイグニッションキーをON・・・ 3つのランプが眩しいほどにピカッと光った! 何度スイッチを入れ直しても正常 一発で直ってしまった(涙)
後から解った事は、ホーンの鳴り方(音量)が全く違う点 このことからホーンリレー、イグニッションリレーともにリレー内部に何らかのトラブルが起きていて、正常な電流が流れていなかったのが原因と解った この純正リレーは、多湿な環境で長期間使用すると稀に接点トラブルが発生するとのこと 古いGuzziで使われていたシーメンス製のリレーと同じ弱点を持っている
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まぁ結論としてはリレーが壊れてただけ、というハナシでした
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―END―
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日本製の部品適用で、まだまだ走り続けるマシンに進化した!といったところでしょうか
このリレー、純正だとたしか一個1500円くらいするんですよ
必死に調べました(笑)
日本製という安心感がいいですね