こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

時の‘‘風’’に吹かれて

2006-06-28 00:00:00 | 未分類
梶尾真治さんの短編集『時の‘‘風’’に吹かれて』を読みました。

表題作は、『クロノスジョウンターの伝説』とは、また違ったタイムマシン。
でも、ロマンティックなのは似ているかもしれません。

『時縛の人』もタイムマシン物ですが、救われません。
主人公は悲惨な目に合っています。でも面白いです。私も非情?(--;)

『柴山博士臨界超過!』は、そういう臨界超過だとは思いませんでしたね。
気の毒だけど、周りも迷惑です。

『月下の決闘』は、バカバカしくて笑えます。忍びの者かよ(笑)

『弁天銀座の惨劇』は、これだけ生きてきて、誰も気づかなかったのかが不思議。
悲惨だけど、やはり笑ってしまいます。

『鉄腕アトム メルモ因子の巻』メルモ因子は、実現して欲しくないです。神の領域って気がします。

『その路地へ曲がって』主人公が、哀れすぎます。子供の頃も大人になっても。

『ミカ』子猫が少女に見えるというだけならともかく、そう来ましたか?意表を突かれました。

『わが愛しの口裂け女』実は、これが一番好きかもしれません。
古い都市伝説と新しい理論の融合とでもいうのでしょうか?面白いです。

『再会』新しいダム建設のために沈んでいこうとする分校の最後を見届けようと、
本校と統合された時の最後の生徒たちが集まってきます。
悲しいけれど、温かな気持ちにさせてくれる物語でした。

『声に出して読みたい事件』バカバカしくて笑えるけれど、本人は切実なんでしょうね。
とても好きです。

多分、読むのに邪魔にならない程度の感想になっていると思います。
様々な短編が楽しめますので、よかったら読んでみてください。

コメント
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