青の妖精

昨日に引き続きまして東野司さん『青の妖精』を読みました。

空中路電（モノレールと路電が融合したもの）のナビゲーションシステムが、幽霊を見て、
駅じゃないところで止まったり、コースをはみ出して走るなどのトラブルが発生している。
かえでと藤丸は、調査のため、その車両に入った。かえでが目を閉じると、青い幽霊が見えた。
この幽霊と同じものが、ネットでも出るという噂があるという。

これをあおっている精神トレーニング団体に、フラワーチルドレンというものがある。
この代表の火打輪道、子供時代に仲間外れにされていたことは同情するけれど、
人の心を思い通りにしたい、支配したいという考えを実行に移した。

ページ１１の皆さえ、抵抗しても支配されそうになる強力なシステム。
混乱の元凶でありながら美しい光景。
火打の思い通りになってしまうのかと、ハラハラしました。
ミルキーピアの物語も織り交ぜながら話が進んでいきますが、
世代交代の物語でもあり、少し寂しさも感じました。

---

昨日は水不足を心配していたけれど、がけ崩れなどの被害が出てきました。
まだまだ雨が降りそうなんです。
災害が起きない降り方をしてもらいたいものですが、自然は思うようにいきません。