オストメイトで山賊と海賊・・・銀座のコテコテ周旋屋のよもやま話

去年は100の山を愛し、今年は108の山に恋をする。
夏は太平洋の大波で泳ぎ続け、日本の自然を愛して66年。

地球は光、人類はその影のひとつ

2019-01-18 11:34:08 | 地球と生きる

 

 真っ白な雪山で見上げる空、果てなく深い青・・・説明などいらんだろ。

 

 日本の田舎に伝わる民話や昔話では、菖蒲という花は魔除けによく使われていることがわかる。

 山村では、布団を敷く下に菖蒲を敷くことでノミ・ダニなどの虫除けにしてたくらいで、ヤマカガシやマムシとて巣を作るときはそんな虫の嫌う菖蒲の下を選んでいた。

 魔除けというよりも、実生活の知恵で虫除けだった。

 

 地球は光で、人間は影のひとつ・・・そんなことを言っていた爺様が、どこぞの山の頂におったが、本当に良い言葉だと想ったもんだ。

 

 周旋屋という商売は固定収入が常にない、だから売買でも賃貸でも一つ決まると終わりになる。

 ビルの上にオフィスを構えて、投資家が売ったり買ったりの損得だけの仲介をするのと違って、常に1階で実需を相手にやっていると、おなじお客さんが年に何度も顧客になるということもない。

 売買だけでなく、賃貸だってそうそう引っ越しはしない。

 一つ決まると終わり、次の顧客へと移るが、顧客がだ~れもいなくなることだってある。

 明日をも知れぬ綱渡り、水商売稼業だと言っても良い。

 その上に保証もなければ代わりもいないとなれば、身体を壊せば終わりになる。

 3年前に1カ月半も手術・入院したときは閉店状態で、電話の転送だけでこなしておったが、さすがに新規の顧客など来ることもなく、病院から既取引客の売買を重ねて打ち合わせし、退院2カ月で百万円単位の入院治療費を稼いだもんだった。

 病にすらなれない。

 だから手術・入院以外の病気で店を休んだことは、過去30年で一度しかない。

 この現代社会で、この銀座で、いまだに現役の、昔ながらの漁師・猟師をやってるようなもんだ。

 儲けがなければ俺の全責任、多くの扶養家族からは文句ばかり、俺が懸命に働いておっても周旋屋という稼業には悪い流れが続くことがあり、どうにもこうにもお手上げになることもあるが、そんな愚痴など話す相手も聞いてくれる相手も居るわけが無い。

 ・・・とっとと寄越すものを寄越せ!! これだけだ。

 そういう時は四面楚歌、前方だけでなくって、後方からも援護では無く実弾が飛んでくる、そんな状況になる。

 オモシロイ商売だし、これほど愉しい生もないだろう。

 愉快な孤独を実感できる。

 これで稼いだ金だけで今まで生きて来て、多くの扶養家族を養って、親の借金も肩代わりして、家もキャッシュで買って来てる。

 能書きばかり・屁理屈ばかり・計算づくで生きてると本人は思ってるのばかりの世の中社会で、その日暮らしで35年、生き続けているのだから、勲章のひとつでも欲しいくらいだ。

 借金・負債はないが、いつもお先のことはナニもわかりゃ~しない、予定は未定。

 安全や安心や平穏や保証などを求める人には、決して出来る稼業ではないだろう。

 貸し借りがまるでないから、俺がその気になれば今日本日、とっとと閉店することだって出来る。

 

 この頃はプロの意識のないサラリーマン営業ばかりを相手してるから、俺がどうこうではなくって、無茶苦茶な不規則な流れに巻き込まれてしまって話が壊れてしまう、そんなことばかり増えてる。

 安全を求めたはずのサラリーマンが混乱して、その日暮らしの俺のほうが地に足がついてる、おかしくない?

 大人社会は凄惨な惨状、そういっても良い今日この頃ですわな。

 ゼニカネだけで生きてる癖に、ゼニカネを手にしてもナニも無い、ただその日を喰うだけ、どっちがその日暮らしなのか? よく解らないよ。

 ちゃんちゃん、だな。



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