今回は、ワスレナグサ(忘れな草、勿忘草)だ。広義には、ムラサキ科ワスレナグサ属の総称。狭義には、ワスレナグサ属の一種、シンワスレナグサの和名。なお、園芸として流通しているのは、ノハラワスレナグサ 、エゾムラサキ、それらの種間交配種らしい。因みに、エゾムラサキはれっきとした日本の山野に自生するワスレナグサの仲間。エゾ(北海道)にあり、ムラサキに似ていることからという。「ムラサキ」は紫色の染料をとる草花のことという。(Wikipedia、他)
<2024年4月16日>美咲丘三丁目
◇小さくてかわいい花だね。 全景から見ていこう。
◇ふれあい通りをJR美咲が丘駅へ向かって散歩中。小次郎がクンクンして教えてくれた。ん? どれがワスレナグサ?
◇ 矢印の先だよ! まだ、よく分かんない?
◇ 小次郎クンがクンクンしている。
◇ 楕円の所に 7、8株植えられている。植えて間もないような気もする。
◇ 目立たないけど、小次郎が教えてくれた。
花に着目しよう
◇6~9㎜の小さな5弁花なんだ。 ちょっっと勉強しておこう
【ワスレナグサ(忘れな草、勿忘草)】※ Wikipedia、山科資料館、他
◇ムラサキ科ワスレナグサ属の植物の総称。狭義には、ワスレナグサ属の一種、シンワスレナグサの和名。なお、園芸として流通しているのは、ノハラワスレナグサ、エゾムラサキ 、あるいはそれらの種間交配種である。
◇草丈は20~50㎝で、葉が互生につき長楕円形。葉から茎まで軟毛に覆われている。
◇原産地は、ヨーロッパ。渡来時期は明治時代。園芸業者がノハラワスレナグサを輸入したのが最初と言われている。
※日本では、元来、(ワスレナグサ属の一種の)エゾムラサキが自生分布している。
◇開花時期は、3月~5月(冷涼地では4月~7月)。春から初夏にかけて、6–9㎜の小さい5弁の花を咲かせ、花冠の喉に黄色・白色の目(小斑点)をもつ。
◇花色は、薄青(紫)色・鮮青(紫)色。なお、園芸種では白色・ピンク色などもある。
【エゾムラサキ】※出典:図鑑.jp、 他
エゾムラサキはワスレナグサの仲間だが、れっきとした日本の山野に自生する植物である。
北海道に多いが、本州中部の上高地などでも群生が見られる。
ワスレナグサとの違いは、萼が5深裂し開出毛が生えることである。
由来は、エゾ(北海道)にあり、ムラサキに似ているとのこと。「ムラサキ」は紫色の染料をとる草花のことという。
【由来】
ワスレナグサには「forget me not(私を忘れないで)」という英名があり、この英名が訳されて、和名の「忘れな草」や「勿忘草」となっている。これは花言葉にもなっており、その由来は中世ドイツの恋人たちの物語(伝説)によると言われる。
『昔、騎士ルドルフは、ドナウ川の岸辺に咲くこの花を、恋人ベルタのために摘もうと岸を降りたが、足を滑らせて水中に消えてしまい、命を落とした。
その時にルドルフは最後の力を尽くして花を岸に投げ、„Vergiss-mein-nicht!“(僕のことを忘れないで!)という言葉を残して死んだ。
残されたベルタはルドルフの墓にその花を供え、彼の最期の言葉を花の名にしたとされている』
この伝説から、この花の名前は当時ドイツ語でVergissmeinnichtと呼ばれ、英名もその直訳のforget-me-notである。日本では、1905年に植物学者の川上滝弥が「勿(してはいけない)忘(忘れる)草」の意として、初めて「勿忘草」「忘れな草」と名付けられた。
【忘れな草をあなたに(歌)】
忘れな草といえば、パパは「忘れな草をあなたに」という叙情歌を思い浮かべると言っている。ボク(小次郎)は、興味ないけどどんな歌か? 付き合ってあげよう。
◇作詞:木下龍太郎 作曲:江口浩二 歌:ヴォーチェ・アンジェリカ
パパは、倍賞千恵子と菅原洋一の「忘れな草をあなたに」を思い浮かべるといって、調べると、この曲は、1963年に女声コーラスグループの「ヴォーチェ・アンジェリカ」がリリースしたのが最初。 ※画像はネットより
8年後の1971年に倍賞千恵子と菅原洋一によるシングルがそれぞれヒットして、叙情歌として広 く知られるようになるという。他にも多くの歌手がカバーしている。
※ 画像はネットより
【歌詞】
別れても 別れても 心の奥に いつまでも いつまでも おぼえておいて ほしいから しあわせ祈る ことばにかえて(★) 忘れな草を あなたに あなたに ★一部の歌手では“そえて”と歌われる。
いつの世も いつの世も 別れる人と あう人の 合う人の さだめは常に あるものを ただ泣きぬれて 浜辺につんだ 忘れな草を あなたに あなたに
喜びの 喜びの 涙にくれて 抱き合う いだきあう その日がいつか くるように
ふたりの愛の 思い出そえて 忘れな草を あなたに あなたに
改めて、花を見てみよう。
ピントがイマイチなので、接写で撮ってみた。
◇ 色が濃くなった。接写はレンズが違うからかな? ※ 肉眼ではこんな濃い感じではない!
【おまけ】 忘れ草!?
【ワスレグサ(萱草)】 出展:Wikipedia、他
「忘れ草」
日本には「ワスレグサ」と呼ぶ野草がある。古代に中国から伝来した帰化植物で、欧州原産のワスレナグサとは一字違いであるが、言葉の持つ意味は全く異なる。漢字は、本家中国と同様に「萱草」と書き、音読みは“カンゾウ”である。
由来は、ワスレグサ(忘れ草)は、花が一日限りで終わると考えられ、「この植物を植えると悩みを忘れる」とする言い伝えがある事からと言われる
ワスレグサ(萱草)の正式な和名は、真夏に咲くヤブカンゾウで、ユリ科ヤブカンゾウ属の多年草。ユウスゲやニッコウキスゲも同じ仲間である。
※ 「ノカンゾウ」もあるが、違いは、ノカンゾウは一重、ヤブカンゾウは八重咲き。
ノカンゾウはこちら Link先 → 小次郎とユリ(百合)-ノカンゾウ(野萱草)-
お終い
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