こたじろうのブログ-太郎(初代)、小太郎(二代)、次郎(三代)、小次郎(四代)ー

◇シェルティの小次郎が散歩中に見かけた草花と日常の生活を紹介。
◇初代~三代は「物語」としてふり返る。

小次郎とオニユリ(鬼百合)ーむかご(珠芽)から開花までー

2020-07-30 14:22:30 | 小次郎とユリ(百合)

オニユリを「むかご(珠芽)」から育て3年で開花した。その経緯を示す。「むかご」は葉の付け根にできる小さな球根のこと。養分を貯えて多肉となった腋芽。これは、やがて母体を離れ地上に落ちて発芽して新しい株を作る。ユリの中で、むかごをつけるのはオニユリだけという。

<0年目(むかごの採取) ー2017年8月19日ー >

まずは、むかごを採取したオニユリを見ておく。これ、2017年7月24日撮影。場所は「みず咲公園」近くむかごの採取は8月19日。

オニユリについてはこちら: Link先 → 小次郎とユリ(百合)-オニユリ(鬼百合)ー

採取した「むかご」を10月頃に、プランタンとr鉢に蒔く。自然に落ちた時のように土に置くと良いらしい。乾燥に注意すると2週間程度で根が出てくるので、その後、薄く土を被せると良いらしい。

◇ こんな感じで、乾燥に注意する。

◇2週間後、一つを取り上げると、ちゃんと根が出ていた。※ これ、ちゃんと元に戻したよ。

<1年目ー2018年ー>

春(3月9日)になると芽が出てきた。

◇ 小さい葉がかわいい!

◇ プランタンも葉が出てきた(3月9日)

◇ 4月19日でこの程度。1年目は秋までこの程度のまま。

<2年目ー2019年ー>

◇ 2年目の春に芽を出すと、ドンドン伸びた。4月19日でこの程度。

◇ 別な角度から。プランタンは10㎝程度の深さなので、植え替えが必要と思う。

◇ 茎はあまり太くない。

秋(10月頃)に、大きめの鉢に植え替えてみる。

<3年目ー2020年ー>

春に目が出ると、ドンドンおおきくなり、7月には花が咲いた。が、鉢の大きさにより咲かないのもある。

◇7月20日。鉢の大きさ毎に並べて見た。

ー ①の鉢(大きい鉢) ー

◇ 4輪ある。下から咲いていくので、一番上はまだ、蕾

ー ②の鉢(中くらいの鉢) ー

◇2輪ある。一つはまだ、蕾

ー ③の鉢(小さい鉢) ー

◇ 同じ時期に蒔いたむかごなのに………。大きくならず、花も咲かない。うむ、鉢の大きさが大事と言うことだな。これ、今年の秋に地植えにするかなあ!

 

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次郎くん物語(その34)最終号ー大地に還る(動愛園)ー

2020-07-25 23:45:04 | 次郎くん物語

次郎くん物語(その34)だ。亡くなった後、一周忌、三回忌に “大地に還る” までの様子。ん? ワンちゃんは仏教では「畜生界」で「人間界」とは違うだろう? が、仏教界でも「ペットは死後極楽往生できるのか……」の論争もある。うーん、難しいことは分からないが「次郎くんは家族!」と思う次第。

<多くの弔問ー2013年7月15日ー>

次郎くんの死を聞きつけたワンちゃん仲間のお母さん達が、たくさん弔問に来てくれた。

◇ 花がいっぱい! 有り難い。

◇ 皆さん、口々に「とても辛いですよね」、「奥さんが落ち込んでいるのではないか? と、心配しているのですよ」と気遣ってくれる。

 

◇「四十九日までは家にいますよ」とのこと、当面、食事やおやつは、従来通り、小次郎にあげるときは、次郎くんにも供えている。次郎の分を(写真立て横の)彼の食器に入れると、小次郎は怪訝そうな顔をしている。

生きた証も置いてある。片付ける気にはならない。

◇ 左から、彼の「犬歯」、「鑑札」「狂犬病の接種済み証」だ。

◇ 骨は、動愛園に保管して頂いているが、犬歯は持ち帰っている。右の犬歯は幼犬の頃、ブロックをかじって先が欠けている。

◇登録した当時は、糸島市ではなく前原市だった。

◇Tシャツも作ったよ。

<お盆には動愛園にお参り ー2013年8月15日ー>

◇ 動愛園の祭壇。

◇次郎くんの骨壺

◇ 動愛園の納骨堂

◇お供えが沢山。

<四十九日ー2013年8月23日ー>

◇ 次郎くんの四十九日に、ゆじ動物病院からフラワーアレンジメントとカードが届いた。また、お友達のシェパードのアールちゃんからも、お手紙とお供えが届いた。本当に有り難い。

◇ 表札も「天国へ」の文字付きに変更。

<一周忌ー2014年7月11日ー>

動愛園で一周忌の法事。

◇ お経をあげて頂く。

◇参加者は、パパ、ママ、ヒロ兄ちゃん、それに小次郎だ。

◇ 小次郎も、しっかりお座りして、神妙な面持ち。

<三回忌ー2015年7月11日ー>

次郎くんは、三回忌の機会に“大地に還る!”事とします。生きとし生けるもの、最後は大地に還るのが良いとおもう次第。

◇開始前。

◇ 開始。

◇ パパ、ママと小次郎が参列。小次郎くんは、今回も神妙な面持ちだ。

次郎くんが眠る動愛園を散策。

◇ 小高い丘の碑(慰霊塔)の下に埋葬されている。

◇ ここは、個別の区画。次郎くんは、ここじゃないよ。

◇ 個別区画の横を通り、慰霊碑にお参りにいこうかね。

◇ 見晴らしがいいよ。次郎兄ちゃんはここに眠っているんだね。

◇お参りは終わったよ。

◇ 慰霊碑から二見ヶ浦の方角を望む。見晴らしがいいねえ。

◇ 慰霊碑の周りを見てみよう。

◇ ボクの時も、ここがいいな。

◇ さーて、お家に帰ろうかね、小次郎くん。

お家では、祭壇も片付けました。でも、写真はあるよ。

◇ 「初代:太郎」、「2代目:小太郎」、「三代目:次郎」だ。

これにて、次郎くん物語は、お・し・ま・い!

 

次郎くん物語(その34)最終

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小次郎とユリ(百合) ー オニユリ(鬼百合)-

2020-07-21 20:53:36 | 小次郎とユリ(百合)

今年(2020年)も、ここのオニユリが咲いた! 由来は諸説あるが「黒色の斑点のある橙赤色の花を赤鬼の顔に見立てた」に1票! 英語は「タイガーリリー(Tiger lily)」なので、やはり、強そうな、恐ろしげな名前となっている。※ここのオニユリに気づいたのは3年前の2017年。

<2020年7月18日>

◇ 去年は(7/16)に撮影している。同じ株だと、ほぼ、同じ時期に咲くようだ。 全景から見ていこう。

◇ うむ、例年と同じ場所だ。美咲が丘のみず咲公園傍だ。近づいていく。

◇ 同じ画像じゃないよ。小次郎が横を向いているし………。

◇ 近づくと、縦向きに撮影しないと、小次郎とのコラボとならない。ま、しかたがない。

◇ 下から見上げるように撮影。

◇下の方から開花する。上の方は、未だつぼみ。しばらくは楽しめそう。

--<以下は2019年>---

今年(2019年)も、ここのオニユリがしっかり咲いた。生け垣の間から顔を出してしっかり咲いた。すごいなあ! 

<2019年7月16日>

◇ ここは、みず咲公園へ向かう道。

◇花は下から咲いていく。上の方は、まだ蕾。

 

逆の方から見てみよう。

◇ 二本伸びている。

◇ 「花びらが大きく反り返る」のが鬼百合の特徴

◇美空を見上げるように撮ってみた。

◇ 大輪の鬼百合だなあ。

以下は、2018年の様子。

------

夏に見かけたユリ科 第6弾。 オニユリ(鬼百合)。 由来は、黒色の斑点のある橙赤色の花を赤鬼に見立てた、等の説がある。英語では「タイガーリリー(Tiger Lily)」という。 犬のボクは、鬼や虎には勝てないな! うん、

<2018年7月17日>

◇生け垣の中から一本が飛び出ている。ボク(小次郎)は暑いので、ハア、ハアしている。(2018/7/17)

◇ズームアウトして全体を見てみよう。うーむ、誰かが植えたとは思えない。

◇ ズームイン

【オニユリ(鬼百合)】

◇ ユリ科・ユリ属の多年草

◇ 原産地:朝鮮南部。渡来時期は不明。古くから栽培され、北海道〜九州の人里近くにしばしば野生している。

◇ 花被片は強く反り返り橙赤色で濃い色の斑点がある。花期は7〜8月

◇ 種子は出来ない。葉の付け根に「珠芽(むかご)」が出来る※ 日本では「むかご」を付けるのはオニユリだけ

◇ 別な角度から。蕾も含めて二つ。

◇ 7/13は、まだ蕾。開いたのは7/17、あっと言う間だ。

以下は2017年の様子。

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< 2017年7月 >

◇ 2017年7月24日

◇沢山の花が付いてる。

◇背がとても高い。見上げる形になる。

◇ むかごらしきモノ。

◇ むかごなので、間違いなく“オニユリ”だ。

小次郎とユリ(百合) ー オニユリ 他 -

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小次郎とユリ(百合)ー黄金オニユリ-

2020-07-18 10:18:09 | 小次郎とユリ(百合)

今年(2020年)は、鉢植えの黄金オニユリが咲いた! とても嬉しい。

これ、一年前に株分けで頂いたもの。対馬の黄金オニユリの原種をルーツに持つものなんだ。すごいらしい、が、ボク(小次郎)は分かんない。

◇ 対馬の原種のDNAを持っている 黄金オニユリ

<2020年5月14日>

◇昨年秋に植えたものがしっかり育ってきた。二つある。大きい方は60㎝程になり(今年の)開花が期出来そう。ちっこい方は………。

<2020年6月29日>

◇ おー、一輪咲いた! で、パパと記念撮影だ。つぼみが、まだ5つある。

<2020年7月7日>

今日は、七夕。うむ、黄金オニユリとは関係ない。

◇ 高さは100㎝。3輪咲いている。最初(6/29開花)は散ってしまった。 

 

◇ 花弁が大きく反り返るのが「オニユリ」の特徴らしい。

ちょっと、場所を変えて撮影。うむ、鉢植えは、その点、楽チンだ。

◇ まずは、小次郎くんとのコラボ

◇ 縦方向でパシャ。

◇ もう一枚、パシャ。

◇ 花に着目。

◇ 見上げる角度で、パシャ。この角度が良いかもね。

-----

以下は、昨年(2019年)に紹介したもの。 10月に、これを株分けで頂いた。

今回は「黄金オニユリ」の紹介だ。これ(原産地の)対馬で原種を保存育成に携わる方から、10年前に株分けしてもらったものだそうだ。おー、稀少で貴重なんだ!

<2019年7月3日>

◇ 道路に面しているので、観賞しやすい。お家の方は「多くの人に見て欲しい。希望すれば株分けしてあげます!」とも。

◇ 近寄って見る。一輪の黄金オニユリと小次郎のコラボも、いいねえ。

◇ 俯瞰(ふかん)して撮ってみた。うーん、小次郎と花が重なったのはイマイチ。

◇花をよく見てみよう。確かに黄金(おうごん)色のオニユリだね。「黄金オニユリ」の勉強をしておこう。

【黄金オニユリ ーWikipedia(抜粋)-】

◇ユリ科ユリ属の植物。オニユリの変種で、対馬のみに自生する

◇草丈1~2mの大型のユリ。葉は互生し小さめの披針形で先端はゆるく尖る。

◇花期は7月から8月で、花弁は強く反り返り、黄地に赤の斑点を生じる。

◇葉の付け根にムカゴを作るが、種子をつける物が大半であるユリの中にあって、これはオウゴンオニユリの大きな特徴の1つといえる。

 ◇心無い者によって自生状態はほぼ皆無となっており、現在は愛好家たちの手で積極的な保存育成が進められている。

 ※ 同名での市販品にはオニユリとの人工交配種があるので、注意が必要。

◇ 蕾と開花の両方を一緒に撮ってみた。花は、確かに「花弁は強く反り返り、黄地に赤の斑点」がある。

◇これだけの黄金オニユリは、見事だねえ。

<2019年7月6日>

◇別な日に、別な角度から。

◇手前に(黄色の)蕾は、これから開くみたい。

◇草丈は1.5m程。

◇ ほぼ、満開!

◇ オニユリ(鬼百合)の変種なので、オニユリについても、再度、勉強しておこう。

※ オニユリは紹介済みだけど「今年の写真」で、別途、とりあげるるよ。乞う御期待

【オニユリ(鬼百合)】

◇ ユリ科・ユリ属の多年草

 原産地:朝鮮南部。その昔、食用(球根)として渡来。時期は不明。

◇ 開花時期:7~8月。10~12㎝の橙赤の花を横又は下向きに付ける。濃い斑点の花びらは強く反り返る。

◇ 種子は出来ない。葉の付け根に「むかご」が出来る

 ※ 日本では「むかご」を付けるのはオニユリだけ。

 

【写真一覧】

◇ユウスゲ(夕菅) 福岡県糸島市 2019年6月17日~7月2日

◇ユウスゲの花の一生

◇黄金オニユリ 福岡県糸島市 2019年7月3日、6日

 

 

小次郎とユリ(百合)ー黄金オニユリ-

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小次郎と夏の草花2-スイカズラ(吸い葛 忍冬)-

2020-07-10 21:36:08 | 夏の草花

今回は、スイカズラだ。「吸い葛」または「忍冬」と書く。細長い花筒の奥に蜜があり、古くは子どもが花を口にくわえて、あまい蜜を吸うことが行われたことに因む。中国名の「忍冬(にんどう)」は冬場を堪え忍び枯れずに残ることに由来する。別名の「キンギンカ(金銀花)」は、花色が白色から黄色に変化することに由来する。

<2020年5月23日> 美咲が丘 ゆめ咲公園近くの遊歩道

◇ 小次郎がパクッ、と、花を食べた。花筒の蜜は甘いかな?

◇ 雑草の間に、こんな感じで咲いている。

ここはどこだ? ズームアウトしてみよう。

◇ 後ろにゆめ咲公園の石垣が見える。ここは美咲が丘3丁目。4丁目との境の遊歩道がある。例年は環境美化活動でキレイに除草されるが、今年(2020年)はコロナで中止。それで、スイカズラが見つかったのかも知れない。

今度は近づいてみよう。

◇ ん? 小次郎、どうした? 芳香を感ずるのかな?

◇彼はじっくりと香りをかいでいるように見える。甘い香りは夕方かららしいが、小次郎は鼻がいいからな。

◇ 今度は、やおら、パクッと花を食べてしまった。ん? “蜜”が分かったのか? 甘い? 小次郎くん!

◇ うーん、顔色を見ると………、美味しくなかった? 花ごと食べるからだと思うよ。中の密だけ吸った方がいいみたいだよ、小次郎くん!

今度は、花をしっかり観察してみよう。

◇ 白と黄色の花があるぞ? 調べると花は2個ずつ並び夕方から甘い香りが漂う。咲き始めは白。受粉すると黄色になる。一つの枝に白と黄の花が同居することが珍しくない』とある。 ちょっと勉強しておこう

【スイカズラ(吸い葛、忍冬)】

◇ スイカズラ科スイカズラ属の常緑つる性木本(もくほん)。別名、ニンドウ(忍冬)やキンギンカ(金銀花)

◇ 原産地:日本、中国、台湾。

※アメリカでは外来種としてクズ(葛)とともに森林を覆って打撃を与えるなど問題となっている。

◇ 開花期は5月~7月。

  葉腋に甘い芳香のある花を2個ずつつける。花冠は唇形。花筒の先が唇状に大きく2裂する。

◇ 花の色は、白色から黄色に変わる。

【名前の由来】

◇ 「吸い葛」は。古くは子どもが花を口にくわえて蜜を吸うことに因む。

◇ 「忍冬(ニンドウ)」は冬場を堪え忍び、枯れずに残ることに由来する。

◇ 「キンギンカ(金銀花)」は、花色が白色から黄色に変化することに由来する。

 

◇ 黄色は萎れているようだが………。受粉後に黄色になるそうだから早く萎むのかな?

◇横からみると、確かに、花は「細長い花筒状」で「2個づつ並んで」いる。

◇ 正面からは、こんな感じ! うむ、確かに“唇”の形をしている。 そう言えば、ホトケノザは“紫色の唇形状”の花だった。

ホトケノザはこちら Link先 → 小次郎とホトケノザ(仏の座)

◇ これは、つぼみかな?

◇ 黄色は…、写りがイマイチ。

そう言えば、「忍冬(すいかずら)」という歌もあったという。ボクは知らないけど………。調べてみた。。

【忍冬:歌】

因幡晃が1985年に発表した曲に「忍冬(すいかずら)」がある。代表曲に「わかって下さい」「別涙(わかれ)」「都忘れ」などがある。パパ達が好きな曲だそうだ。

【歌詞】

だって いつかこじれてだめになるより 恋の匂をさせずにそばにいたいわ…(中略)… 

忍ぶという 字は難しい 心に刃を 乗せるのね…(中略)… 

いとしい 花なら忍冬(すいかずら) 夏でも秋でも 春の日も 

どうして わたしの いとしさは 忍ぶと いう字が つきまとう

 (お終い)

小次郎と夏の草花2-吸い葛(吸い葛 忍冬)-

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次郎くん物語(その33)ー次郎くん死去(動愛園)ー

2020-07-05 21:53:56 | 次郎くん物語

次郎くん物語(その33)だ。2013年7月11日はとても悲しい日となった。そう、次郎くんが亡くなったのだ。

<平成25年(2013年)7月11日ー13才5日ー>

 

【あのひのこと(1)】

次郎の体調は、最近良くなかった。が、この数日は動物病院の缶詰であれば食べるし水を飲む量も減ってきた。朝夕の散歩も積極的に出かけるので、復活の兆しか? と思っていた。

 当日は、午前4時頃から次郎と小次郎の両方がそわそわしだした。で、オシッコかもと思い、まだ暗いがウッドデッキ側のシャッターを開ける。が、出て行かない。"ん? 違う?"ようだ。熱帯夜だったし暑いのかと思いエアコンを入れた。

 ※小次郎のトイレシートが家にあるが、次郎はそこも含め家の中では決してトイレをしない。

すると、次郎は我々の頭の付近で、小次郎も自分のベッドでスヤスヤと。で、我々も再度眠りへ。

 5時半頃、再度連中はウロウロしだした。ま、いつも起きる時刻だし我々も起きることに。次郎は、朝一で、クッシング症のお薬を飲み、それから散歩となっている。食事はいつも散歩から帰ってからだ。

 クッシング症の薬はカプセルで飲ませるのが難しい。口を開けさせて強制的に飲ませる。今日もちゃんと飲んだのでご褒美にビスケットをひとつあげる。小次郎も一緒にもらえるので、小次郎にとっては棚ぼたとなる。

 その後、散歩へ行くわけだが、次郎君は体調不良なので、このところ街区一周(約400m)だけでお終いとしている。その後、小次郎だけ駅前コースを、追加で行くことに。

 次郎は、玄関へ行く途中にふらついた。「大丈夫? 散歩は、止めておく?」と声をかけたが、いつも通り出かけたい様子。「じゃあ、いけるところまでいこう」と、出かけた。そして、お家から50mの所の空き地で、オシッコはした。

 が、ウンチがまだ。「もうちょっといく?」と言うと、リードを引っ張るようにトコトコ歩いて行く。そして、お家から200m程の所で、再びよろめいて倒れ込む。

 もがいて、立ち上がろうとする。そして、「くーん!」という一声を発し横倒しに。意識は、もう、ないようだ。慌てて抱きかかえ家に連れて帰った。お家の彼のいつもの場所に寝かせたが、既に息絶えていた。

 苦しんだ様子はなく、穏やかな顔立ちで、スヤスヤと寝ているようだ。うむ、大往生(※)といえよう。彼は、いつも、我々を癒してくれた。本当に有り難う。 感謝! 感謝! そして、合掌!

※ 大往生:安らかに死ぬこと。少しの苦しみもない往生。

◇次郎くんありがとう、お疲れ様! と声をかけながら撫でてやる。

◇ まだ、暖かい。寝ているとしか思えない………。

◇ 水と桃を口元に置いてあげた。いまにも「オッ、モモだ!」と起きてきそうな感じがする。

【小次郎も戸惑い】

ワンちゃんは3才児の知能だそうな。で、“死”を小次郎は理解出来ないのだろう。ま、我々、人間の大人でも“死”を理解していると言えるかは疑問だが………。

◇「次郎兄ちゃんが起きないよ!」と小次郎。 ※ 次郎にはママのシャツを着せて、首にアイスノンをまいている。

次郎は、(年を取って)耳が遠くなっていて物音や声に気づきにくい。「おやつだよ!」などの声にも寝たまま。一方、小次郎は敏感に気づいて飛んでくる。で、一緒にあげるから「次郎兄ちゃんも呼んできて!」という。

すると、小次郎は次郎の近くへ行き「ワン、ワン!」と吠える。すると、次郎は「なんだ! なんだ! ん、おやつか?」とばかり、ガバッと起きて一緒にやってくる。そう、寝ている次郎を起こすのは小次郎の役目なのだ。

しかし、この時は何度吠えても反応がない! 「次郎兄ちゃんは、もう起きないのよ!」というと、どうして? というように。怪訝そうに、我々に顔を向けた。小次郎も、戸惑っているようだ。

【こんなことって………】

次郎くんが亡くなって3時間ほど経った時、出かける用事が出来た。お兄ちゃんと加布里の郵便局へ。
 駐車場に車を止め、私は、一人、車内で待っていた。

 ふと、フロントガラス越しに、空を見上げた。雲一つない、それはそれは綺麗な真っ青な空。その時、遠くで何か白い点のようなものが見えた。何だろう?

 凝視して、その一点を見ていると、風船を膨らませるときのように、ドンドン大きくなって近づいてきた。そして、ポッカリと浮かんだ白い雲になり、両手足を伸ばしていつも寝ているときのジローくんの姿に見えた。

  「あ、ジローくんだ!!」

 しかし、それは、瞬く間に、小さな白い点になり、消えた。何事もなかったかのように………。

 全く、不思議な体験だった。でも、私は信じている。ジローくんが最後のお別れをしてくれたんだと。それは、私だけに見せてくれた最後の姿。「ジローくんに、また、会えるなんて………」

 「さようなら」って、言いたくありません。言い尽くせない程のありがとうを君に伝えたい。
大好きだよ。ジローくん
                            ママ

【動愛園】

火葬は、志摩半島にある動愛園。ここは8年前に小太郎を葬った場所でもある。故に小太郎と同じようにすることとした。で、お棺に入れる「守り刀」も、小太郎と同様に入れた。

※ 守り刀とは?:仏式、神道、習俗、などで、諸説あるようだが『その根底には大切な故人を「守る」という願いが込められている』と言われる

◇ 小次郎も、次郎兄ちゃんにお別れしましょうね。

「さあ、散歩に行くよ」って言ったら、それは嬉しそうにシッポを振って起きてきそうな、そんな、いいお顔をしてるね。

◇ 動愛園には(2代目の)小太郎くんも眠っているよ。仲良くね。

◇ 次郎くんは骨になりました。動愛園に保管して頂き、時々お参りに来ましょう。

<次回に続く>

次郎くん物語 その31~

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