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必要のないものはない

2015-01-13 07:01:48 | 



『必要のないものはない』


広い世間では、さまざまな仕事があり、それを生活の糧にして働いている人がいます。

非常に生きがいを感じてやっている人もいますし、自分のやっている仕事は面白くないと感じている人もいます。

しかし、どんな仕事でも不必要な仕事はなく、みんな必要な仕事だから存在するのだと幸之助さんは言います。


「その人は単純な仕事やと思うているけれども、その単純な仕事が一般の社会に非常に役に立っているわけである。

そういう観点で考えてみたら、単純な仕事やと思っても、その人は立派に多くの人に大きな喜びを与えている。

また、みずからの生活も充実するということにつながっている。

そこに生きがいを感じたらいい。」


つまらない仕事だと思う仕事でも、それはつまらない仕事ではありません。

考え方によっては非常に世の中に有意義な仕事だと解釈できます。


「すべてのものが尊く見えるようにならないとあかん。

欠点ばかり見ていたらあかんのや。

全部長所を見なければいけない。

森羅万象いっさいが、我々になくてはならないものであると考えないとあかんな。」


それは、仕事だけではなく、人を見る目も同じで、「あいつはかなわない、なんか虫が好かない」と言っているあいだはまだいけません。

どんな人でも、「いいなあ」と言えるようにならないといけないと幸之助さんは言います。


「僕もなんんや虫が好かん人もある、本当は。

けれどもそんなことを言うてたらあかん。

どんな人でも、虫が好くように考えてあげないといかんわけや。

そう考えて全部を生かしてあげるというふうにやらんとあかんと思う。」


以上のことを、幸之助さんは20代前半の若い人の前で語り、誰を見てもそういうふうに見えるようになり、全てを生かす考えが大切だと言います。