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  こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

エコも濁ればエゴとなり

2010年07月22日 | 仏教
エコな地球環境をめざした技術革新はめざましく、
でも、その裏には大量消費を目的としたとても矛盾する現実が見えますよね。
限られた地球資源を大切にしなければならないことが、
エコイズムのポイントだとすれば、
これまでのような経済成長とはハッキリくっきり決別して、
「持続可能なほんわか社会」を構築していきましょう!
って声高らかに宣言してくれるようなリーダーがいてくれたら、
わたし、何票でも投票しちゃうけど・・・。笑

着るモノ、食べるモノ、住む家、・・・。

着物なんてビックリするような値段で、ドンドン買わせてドンドン消費させてます。
んで、それに踊らせられてついつい買ってしまう私はエゴイスト。
良い素材の生地でしっかりつくられた着物をなが~く大切に愛用する。
お坊さんの衣なんて、購入するときは目玉が飛び出るほどですけど、
大切に使えばすごく長持ちします。大正時代に仕立てた祖父の衣は、
まだまだ現役です。
高価だからたくさん買うわけにはいきませんけど、
なが~く使える。これ、エコリスト。

こないだビートたけしがこんな事言ってました。
”立ち食いそば屋に行列して、
安いそばをすごい勢いで食うような下品な日本人ばかりになった。
メシは、3度食べるのを我慢して一回にしなさい。
そのかわり、1000円の食事をゆっくり優雅に味わいなさい。
昔の教育は、そんなことを教えていた。
教育から芯が抜けてる。”

家や車って、もともと高額なモノですから、
そう簡単にはいきませんけど、
考え方としては、衣・食と同じです。
昔は、職人さんが造ってました。家も車も。
宮大工といわれる人は、一生にいくつの寺社仏閣を造るのでしょう。
おそらくビックリするするほど少ないと察します。
でも、その建物には軽く100年や200年の命が吹き込まれます。
私たちの住居にも、同じ感覚を持ちたいものです。
これが本当のエコ住宅。
発注してアッという間にできあがる住宅は、エゴ住宅。

車。高速道路が無料化で燃料バンバン消費するし、
エコカー減税も後押しして、ブリキのおもちゃみたいな車が
バンバン生産されてる。
車こそ、職人さんにガッチリ作ってもらいたいものです。
一度購入した車は、孫曾孫の時代まで愛用する。
これぞ本当のエコカーにちがいない。

みんながそんな気概なら、
とても上品な環境社会になれるんじゃないかしら?
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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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写真は (坊の主)
2010-07-28 00:07:01
エコイズムのお話と関係性はありません。
画像がないと寂しいってなぐらいのもんんで。
隣町に小佐々町という町がありまして、
そこは、日本本土最西端の地といわれる磯辺があります。その地に立つシンボルタワーです。
http://www.yado.co.jp/kankou/nagasaki/hirasas/hirasasindex.htm
数日前に、次男坊をバイクに乗せて一緒にぷらりとしてきたときのショットです。
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