こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

幸せの種

2005年04月12日 | 教育
ちょっと被写体が小さくて、
ピンぼけで見にくい映像ですが、
屋外トイレの電灯にいるツバメです。
一週間ほど前にやってきて、
去年使用した家を、リフォームしていました。
もう、すでに巣ごもりを始めている模様です。
いつもの年よりも、
早い巣ごもりのようです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

先日、地域の小学校の始業式で、
新しく着任した校長先生が、
子どもたちに、一つの詩を宿題に出しました。
校長宿題ということで、
そらで覚えたら、校長室でその成果を披露する約束付きです。

その詩を、ちょっとご紹介。


みんなでまこう !幸せの種



トマトが食べたかったら トマトの種をまく

カボチャが食べたかったら カボチャの種をまく

誰でも知っているあたりまえのこと

幸せになりたかったら 幸せの種をまくことだ

それなのに

幸せの種をまくことを忘れ

幸せの花ばかりおっている人がいる

社会のせいにして 他人のせいにして

不幸の種をまいている

幸せになりたかったら 幸せの種をまく

みんなでまこう!  幸せの種


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職場まんだら(新社会人へ)№3

2005年04月12日 | 仏教
器と一言にいっても、茶碗、ドンブリ、皿、グラス、・・・など様々。
色や形、大きさもマチマチです。

一般に、包容力のある人を「器の大きい人」っていいますけど、
でも、小さくても繊細なワイングラスは、
中に入れたワインを美しく輝かせてくれます。
これは、大きくて丈夫なドンブリにはできない役割。

だから、ワイングラスとドンブリを比べて、
優劣などは付けられないんですね。

それぞれの器はそれぞれの特性、役割を持って生まれてくる。
だから職場での人それぞれの役割も同じだと思います。
自分の役割、他人の役割が、お互いに共鳴して、
うまく仕事が運んでいくんじゃないかな。

仏教には、「まんだら」というものがあります。

たくさんの仏さまの絵が、極彩色でもって緻密に描かれている仏画です。 
これは、私たち人間の心や、社会システムの理想的な
有り様を示すものでもあります。

この仏さんの集合図から学ぶところは、数多くありますが、
今日は、この絵の特徴、特質を考えてみます。

この絵は、

①ある空間に
②色んなものが
③バランスよく
④中心と 
⑤流れをもって
⑥ときに入れ替わり
⑦全体として成り立つもの

・・・という特徴があります。
これは、私たちが、スムースに生きていくための
基本的な原理です。

実は、これをそのまんま、職場という世界に
当てはめることができるんですね。
 
①空間
 職場という同じ空間の中で、
 仕事をしている。職場の共有。

②色々
 社長、専務、常務、部長、課長、係長、
 主任・・・その他様々な人たちが。
 
③調和
 調和のとれたバランス感覚の良い組織は、
 いつまでも平和に、維持繁栄していける。

④中心
 いわゆる大黒柱。
 それは、社長であったり、会長であったり、
場合によっては社長の奥さんだったり・・・。
職場によって色々でしょう。

⑤流れ
 職場の中の意見や主張は、上から下への流れだけでは、
 いつかおかしくなる。トップダウンだけでは、うまくいかない。
 ときに、下から上にも流れることで、会社の中の風通しも良くなる。
今時の言葉では、コミュニケーション。これが流れ。
 コミュニケーションのある職場は、よどみません。

⑥交替
 ものの見方や考え方、価値観を、ときには見直してみることも重要。
 そのことで、新鮮な息吹が芽生えるんですね。
 経営や運営の刷新です。

⑦全体
 職場まんだらでは、誰か欠けても完全ではないんです。
 みんなが輝いて、円満な状態になります。
 一人の苦しみは全員の苦しみ。
 一人の楽しみは、全員の楽しみ。
 楽しみも苦しみも同じく分け合うのが、職場まんだら。
  

これが、まんだらの示す原理のとても基本的なことでもあり、
そして、最も大切なところでもあります。
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