カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

ミャンマー語を使ってみた

2010-05-21 18:29:13 | 本日の酒の肴
以下、語学を勉強している人から馬鹿にされるような話。

新宿の職場近くのよく行く居酒屋さんで。
注文に来たその店員さんにおずおずと言ってみた。
前回この店に来た時、彼女がミャンマー人であることを確認していたのだ。

「ミンガラ-バー」

ミャンマー語でこんにちわ、と言う意味だ。

すると、ふだん、注文をとるだけのやり取りだけだったそのミャンマー女性はにっこり笑って、急に饒舌になった。

「ミンガラーバー。ミャンマーではミンガラーバーという言葉は朝でも昼でも夜でも、何時でも使える便利な言葉なんですよ」流暢な日本語である。
彼女が戸惑うのは、日本酒の名前だけである。
日本人にとっては、趣のある洒落た癖のあるネーミングを判れというのは酷である。
どの客も右から何番目に書いてあるお酒を下さいと注文している。

注文したものが運ばれてくる。

「チェーズーベー」ありがとう。
「チェーズーティンバーデー。少し丁寧なありがとうです」
もちろん、徳さんはメモ片手である。

店を出る時「タッター」またねー。

不思議に気分がいい。
この次来る時はメモを増やそう。


流暢な日本語で思い出した。
インドネシアから日本で介護職に就くために来日、介護現場の仕事をしながら介護福祉士の資格をとるため頑張っている人たちのことを。
確か、今年の試験では2人の合格者がいただけだったと聞く。
3年間で資格を取らなければ彼らは日本での就職を諦めざるを得ないと聞いている。
彼らにとって、最大の難関は、日本語。
ひらがな、カタカナ、漢字。そして専門の医学用語。
ほとんどの人が、言葉の壁だけで合格しないと予想されている。

どこかのテレビ番組で特集していたことがあった。
その時、彼らが老人達を介護している時やり取りされる日本語は実に優しく、流暢だった。
語学がまるっきり苦手な徳さんなどは、彼らの達成振りに舌を巻いたものだ。

しかし、国が彼らに要求している日本語は違った。違っている。
実際のジジババと親しさを込めてやり取りする言葉ではなく、報告書が書ける能力なのだった。
国の仕事は効率よく措置すること、処理すること。
仕事をしましたという報告書だけが欲しいようである。

これって、現場の切実な要求とは関係ないんだけど、、、。





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