カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

高野秀行 『謎の独立国家ソマリランド』 本の雑誌社

2016-02-13 19:16:31 | 本日の抜粋
世界の悲惨が地球上に多数散在する。
アフリカの角と呼ばれるソマリアもその一つだ。
打ち続く内戦、多数の難民発生、海賊の存在、核物質など危険ゴミの先進国による海洋投棄による被害。
世界中の不幸を全て引き受けた、押し付けられた感がある。
日本国外務省はソマリアを危険度真っ赤な国に指定している。

そのソマリアが現在、三つの国に分かれているという。
そして、その中の一つ、ソマリランドという国際的には未公認の国家が、欧米のそれとは違った民主主義国家を作ったというのだ。

その秘密は、古来から続く氏族の知恵だった。

  *****
 この戦いは最初の内戦よりひどかったが、二年後にまた氏族の長老が集まり、会合を開いた。そこで最後まで政府に反対していた氏族が和平と武装解除に応じ、ようやく全土が平定された。
 ちなみにこの間、国連はほとんど何もしていない。UNDPが武装解除において多少アドバイスをしたくらいだ。国連はソマリランドの分離独立を認めようとせず、ソマリア和平交渉のテーブルにつくよう説得しただけだった。
 ソマリランドは国際社会の協力ほぼゼロで独自の内戦終結と和平を実現した。
  *****



これは一氏族の分家構造の一例だ。
有史以前から連綿と続く人々の知恵がそこに有ったって不思議じゃない。

なぜ、ソマリアの一部でそんな事が可能だったのか?
なぜ、他の地域ではそんな経過にならなかったのだろうか?

問題の根源は、ヨーロッパ諸国の植民地政策!
ソマリランドの地域はイギリスが植民してて間接統治を行い氏族社会が温存された。
なに、イギリスが紳士的だった訳ではない。
ソマリランドの地域には何の資源もなかったのでほっとかれただけ。
ソマリアの他の地域はイタリアが植民。
こちらは資源があったので、徹底搾取。
氏族社会をぶち壊して邁進した、、、。

なんか、世界の混乱はただただ自称先進国が引き起こしているみたいでげすな。
最低限、大きな面だけはやめてほしい!



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