カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

歯科衛生士事務所「ピュアとやま」

2016-02-22 19:59:05 | 本日のこういうのが好きだ
毎日の新聞、テレビなどの報道ではホントにウンザリさせられている。
ため息をつきながら、怒りを通りこして、諦めモードに入っている自分が情けない。

そんな中、時折、珠玉の人々の存在を知らされホッと息をつく。

2月8日の東京新聞記事もそうだ、という事は中日新聞の記事という事になるのか、、。

「誤嚥性肺炎の入院激減 介護職員主体で新技法口腔ケア」という記事だ。

例によって、徳さんのガラケイでの写真はピンボケなので記事を再掲する。

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介護施設を悩ませている誤嚥(ごえん)性肺炎による入院を、口腔(こうくう)ケアの徹底でゼロに-。富山市の歯科衛生士が、口の中の清掃やマッサージなどの技法を考案し、富山県内の10施設で入院ゼロを達成した。介護施設が自ら清潔さを保てるよう、職員に技法を指導したことが成果につながった。

 「あら、口の中がすごくきれいなピンク色をしておられますね」

 昨年十二月中旬、富山県上市町の特別養護老人ホーム。富山市の「歯科衛生士事務所ピュアとやま」の職員が、洗面台に座る入居者の八十代女性に声を掛けた。

 口の中や入れ歯を一通り清掃すると、歯茎やほお、唇をマッサージし、首回りをストレッチ。一連の口腔ケアは一人二十分ほどで終了。その様子を特養の職員が見学した。

 「最初は黄色く粘りがあったお年寄りの口の中が、口腔ケアを続けると透明でさらさらの唾液になり、口臭もなくなります」。技法を考案した事務所代表の歯科衛生士精田(せいだ)紀代美さん(65)は強調する。

 口腔ケアは多くの施設で実施しているが、精田さんの技法の特徴は、歯茎や唇のつぼを指で押すマッサージと、のみ込みをよくするための首回りのストレッチ。通常の歯磨きとは別に週二回しっかり実施することで、食べ物をかんだりのみ込んだりする能力が保たれるという。それを専門職である歯科衛生士が行うのではなく、施設の職員が担当するのも重要な要素だ。

 歯科衛生士として施設に関わり始めた十年ほど前、精田さんが口腔ケアをすると職員たちは「人がやること」と思うようになってしまった。精田さんがせっかくきれいにしても、すぐに元通りに。そこで、職員の教育に力を入れ、自分たちがいなくても口内が清潔に保たれるようにした。「意識を変えることが大切だった」と精田さん。

 精田さんが六年前から県内の特別養護老人ホームで職員に口腔ケアの研修を始めたところ、三、四カ月ほどで誤嚥性肺炎で病院に行く入居者が目に見えて減りはじめ、四年で入院する人がゼロになった。現在指導する十カ所の特養や介護老人保健施設で誤嚥性肺炎による入院もゼロに。

 誤嚥性肺炎は、介護施設にとって悩みの種だ。入居者が入院してベッドが空くと、収入が減って経営を圧迫する。さらに、退院して戻ってくると、介護度が上がって、職員の負担が増すことが多い。この特養の責任者は「目に見えて入院する人が減った。指導に基づききちんと口腔ケアをすると効果が高い」と語る。

 思わぬ効果も。自らの口腔ケアで入院するお年寄りが減ることを実感した介護施設の職員の士気が上がり、離職する人が減ったという。目標はこの口腔ケア技法の普及だ。

 精田さんは「資格があるのに働いていない歯科衛生士が多くいる。そういう人たちに覚えてもらい、専門家による口腔ケアの指導を全国に広めていきたい」と話している。

 (稲田雅文)
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そして多少しつこいが、福祉新聞の関連記事も。
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富山市の歯科衛生士事務所「ピュアとやま」(精田紀代美代表)は、口腔ケアで三つの独自技法を開発。業務委託契約を結ぶ10カ所の介護施設すべてで誤嚥性肺炎による入院ゼロを実現した。  同事務所は県保健所に30年間務めた精田さんが、地域密着の歯科保健活動をしようと2003年に開設。06年の介護報酬改定で口腔機能向上加算がついたことで、介護施設から口腔ケアの依頼を受けるようになった。  しかし、月1~2回の訪問では口腔状態を十分に改善させられず、介護・看護職員が「自分たちは手を出さなくても良い」と思うようになるなど反省点が多かった。その経験を踏まえ、精田さんは職員が口腔ケアに取り組めるよう簡単で分かりやすい技法を開発し、職員への教育に力を入れるようにした。  同事務所が教えるのは①簡単口腔ケア週2回法②口腔内臓器つぼマッサージ法③手技で行う咽頭ケア法と排痰-の3技法。パートを含む全職員が研修を受け、施設全体で取り組むことが基本で、同事務所の歯科衛生士が月1~2回訪問し、利用者の口腔状態を点検し、状態改善に必要な用具や使い方などを伝授する。職員はその教えを受け、歯磨きや舌の汚れ落とし、入れ歯の掃除・除菌、口腔内のつぼのマッサージなどを行う。  3技法は県福祉カレッジの研修会などで知られるようになり、09年に4施設、12年に6施設と業務委託契約を結んだ。その結果、唾液がサラサラになるなど利用者の口腔状態は大幅に改善。口腔内の悪玉菌が減り、全施設で誤嚥性肺炎による入院がなくなった。  「個々の利用者に合った口腔ケアを教えていったら5年で全施設が入院ゼロになった。今後は潜在歯科衛生士や施設の看護・介護職員にノウハウを伝え、全国各地で取り組めるようにしたい」と精田さんは話している。
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口腔ケアとは口の中の清掃だけではない。
口の中をマッサージして血行の改善を図る。
関連する首の筋肉へもストレッチをほどこす。

たったこれだけで、大病院の大先生でも解決できなかった誤嚥性肺炎を克服しつつあるのだ。
まさに現場力!

ただ気がかりなのは行政の現場への冷淡な態度である。




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