肺腺癌からの復帰、シャーちゃま

家族の方からシャーちゃまが肺癌になったと聞いていたので心配してたが、今日、ひょっこりいらした。
右肺下葉摘出、続く抗がん剤治療で、癌そのものは克服したが、長い闘病生活で筋力が衰え、体のあちこちに痛みを訴えられる。
肩は挙がらず、腰痛が激しい。
足先の痺れが不気味だ。

「先生だから帽子は取っちゃうわね。これでもだいぶ生えて来たのよ」
抗がん剤の副作用にはだいぶ苦しめられたとおっしゃる。

「先生だから傷口を見てもらいましょうね」
う～ん、徳さん、あまり見たくはないが施療の時、確認しとかなきゃいけない事ではある。

施療していくと、以前は見られなかった異常な筋肉のこわばりが腰回りにある。
手足の筋肉は逆にグンニャリしている。

柔すぎる刺激では物足らず、強すぎては危険だ。
これからしばらくはシャーちゃまと共同戦線でシャーちゃまに適した施療を作り上げていこうと二人で指切りげんまんをいたしました。


この一連の癌騒ぎでの唯一の収穫は、いままで家事一切を手伝わなかった娘さんが献身的に介護をしてくれた事だ。
「あの子も、いざという時はやってくれるんだと、本当にうれしかった。
少し元気になった今は、また元に戻っていますけどね、、、」
そう語るシャーちゃまは嬉しそうにしてらした。




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