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今日は母子センターに府民講座を聴きに行きました。
今回は【母と子の明日に向けて「糖尿病」あなたは何型?】というテーマで、小児科の先生が小児糖尿病について、母性内科の和栗先生が糖尿病と妊娠について、管理栄養士さんおふたりがそれぞれ小児と妊娠前後の栄養管理について講演されました。
小児科の先生のお話を伺う機会は多いのですが、小児の糖尿病について聴くことは滅多になく、また1型2型両方について発症機序から科学的データ、治療、さらには問題点までコンパクトに説明があり、ある意味とても新鮮でした。
特に自立についての話が印象的でした。
●小児期糖尿病患者の特徴
・毎日のインスリン注射やSMBGは比較的容易に受け容れてくれることが多い
・家族の糖尿病に対する考え方に影響される
・自己管理が難しい(年少児と思春期・家族、特に保護者の協力が必要)
※食欲が旺盛
※糖尿病と過ごす期間が長い
●1型糖尿病の我が子にどのように接するか
・まず、保護者が子どもが糖尿病である事を受容する
・子どもに、これまでの習慣や行動が原因で糖尿病になったのではないことを理解させる
・甘やかさない
・自立を促す
・成長とともに治療の主役を保護者から子ども自身に移し、自己管理の方法を徐々に身につけさせる
・糖尿病の治療とともに、子どもの心の成長にも目を向け、学校生活を快活に遅れるような配慮も必要
●祖父母へのお願い
・孫におやつなどの食べ物を与えたら、親に知らせてください(秘密にしない)
・糖尿病になって可哀想との思いで孫に接しないでください(他の孫と同様に)
●友人への対応
・本人が了承すれば、友人に糖尿病であることを伝え、以下の事を理解してもらう
・インスリン注射や血糖測定の必要性
・低血糖時の補食
・インスリンン注射をきちんと行えば、これまでと同様につきあえる
※医師・看護師が学校で糖尿病のお話をする/学校の先生にも糖尿病を理解してもらう
こうした周囲への情報発信は子どものケアにとってとても大事なものです。
和栗先生のお話は私には聞き慣れた基本的なことだったのですが、一緒に行った友人ふたりはVOX参加もここ数年なので、先生のお話は初めてだったそうです。
講演の中で私がもっとも印象に残ったのは、【糖尿病合併妊娠】のことではなく、妊娠中に糖尿病態が判る、いわゆる【妊娠糖尿病】についてでした。
妊娠初期の高血糖は器官形成の時期であるため、先天異常のリスクが高まります。
これが妊娠糖尿病のうちの糖尿病型、すなわち分娩後も糖尿病態が消失せず継続される例では、先天異常が高率で起きるということでした。
妊娠糖尿病とは妊娠中に認められる糖代謝異常ですが、上記の事は、妊娠前にすでに糖代謝異常があったことを意味します。
妊娠後のスクリーニングも重要ですが、確かに2型の計画率は1型のそれと比べてもかなり低いのが現状で、妊娠前の無自覚の糖代謝異常は、若年の2型発症が増加する昨今、今後の課題ではないかと思いました。
別の資料ではかつての先天異常の経年変化のデータが示されていましたが、1型は1982-1987年代の高率の先天異常発生が1988-1993には極端に低下していました。
これは、計画妊娠を含めた糖尿病合併妊娠医療や強化インスリンン療法の普及によるものと思われますが、どんなに医療が進んでも、知らなければ、そして人の意識が変わらなければ、解決しない問題もあることを痛感します。
栄養士さんのお話は特に目新しい話題はなく、カーボカウントなどに言及される事もありませんでした。
ただし、「ダメ」「制限」という表現がまったくなく、また通塾や受験勉強時の対応について触れられ、それが栄養指導のもっとも進歩したところなのかなと思いました。
chieeは2型発症のリスクがありますが、お話を聞くと不安だけは倍増で対策は全然思いつきません。
母は悩む…
今日は講演の後、和栗先生に少し院内を案内していただきました。
何度かVOXにも参加されたことがある大阪南部の市民病院のドクターも一緒で、昨今の医療事情(特に阪南)の話をしながら一緒に回りました。
写真は小児科の待合いです。
広く明るい吹き抜けと、子どもたちに十分な遊びスペース。
近くの小学生の作品や芸大の学生さんが壁に描いた絵や多くの絵画が掲示されています。
本当に何度訪れても母と子どもに優しい病院であることを痛感します。
その後、NICUへ。
ガラス越しに小さな赤ちゃんが一生懸命生きようとしているのが見えます。
ここでは500gで産まれた赤ちゃんの管理も可能です。
みんな!頑張って!思わずみんなで声をかけてしまいました。
昨日、ここで妊娠管理をしている患者さんからメールをもらいました。
いろいろ厳しい条件の中で頑張っています。
しばし自宅に戻って、もうすぐ病院に戻ってくるそうです。
赤ちゃんに出逢えるまで後少しです。
一緒に行った友人のひとりも計画妊娠管理中。
赤ちゃんもお母さんになる人も頑張れー!
エールを送ります!
今回は【母と子の明日に向けて「糖尿病」あなたは何型?】というテーマで、小児科の先生が小児糖尿病について、母性内科の和栗先生が糖尿病と妊娠について、管理栄養士さんおふたりがそれぞれ小児と妊娠前後の栄養管理について講演されました。
小児科の先生のお話を伺う機会は多いのですが、小児の糖尿病について聴くことは滅多になく、また1型2型両方について発症機序から科学的データ、治療、さらには問題点までコンパクトに説明があり、ある意味とても新鮮でした。
特に自立についての話が印象的でした。
●小児期糖尿病患者の特徴
・毎日のインスリン注射やSMBGは比較的容易に受け容れてくれることが多い
・家族の糖尿病に対する考え方に影響される
・自己管理が難しい(年少児と思春期・家族、特に保護者の協力が必要)
※食欲が旺盛
※糖尿病と過ごす期間が長い
●1型糖尿病の我が子にどのように接するか
・まず、保護者が子どもが糖尿病である事を受容する
・子どもに、これまでの習慣や行動が原因で糖尿病になったのではないことを理解させる
・甘やかさない
・自立を促す
・成長とともに治療の主役を保護者から子ども自身に移し、自己管理の方法を徐々に身につけさせる
・糖尿病の治療とともに、子どもの心の成長にも目を向け、学校生活を快活に遅れるような配慮も必要
●祖父母へのお願い
・孫におやつなどの食べ物を与えたら、親に知らせてください(秘密にしない)
・糖尿病になって可哀想との思いで孫に接しないでください(他の孫と同様に)
●友人への対応
・本人が了承すれば、友人に糖尿病であることを伝え、以下の事を理解してもらう
・インスリン注射や血糖測定の必要性
・低血糖時の補食
・インスリンン注射をきちんと行えば、これまでと同様につきあえる
※医師・看護師が学校で糖尿病のお話をする/学校の先生にも糖尿病を理解してもらう
こうした周囲への情報発信は子どものケアにとってとても大事なものです。
和栗先生のお話は私には聞き慣れた基本的なことだったのですが、一緒に行った友人ふたりはVOX参加もここ数年なので、先生のお話は初めてだったそうです。
講演の中で私がもっとも印象に残ったのは、【糖尿病合併妊娠】のことではなく、妊娠中に糖尿病態が判る、いわゆる【妊娠糖尿病】についてでした。
妊娠初期の高血糖は器官形成の時期であるため、先天異常のリスクが高まります。
これが妊娠糖尿病のうちの糖尿病型、すなわち分娩後も糖尿病態が消失せず継続される例では、先天異常が高率で起きるということでした。
妊娠糖尿病とは妊娠中に認められる糖代謝異常ですが、上記の事は、妊娠前にすでに糖代謝異常があったことを意味します。
妊娠後のスクリーニングも重要ですが、確かに2型の計画率は1型のそれと比べてもかなり低いのが現状で、妊娠前の無自覚の糖代謝異常は、若年の2型発症が増加する昨今、今後の課題ではないかと思いました。
別の資料ではかつての先天異常の経年変化のデータが示されていましたが、1型は1982-1987年代の高率の先天異常発生が1988-1993には極端に低下していました。
これは、計画妊娠を含めた糖尿病合併妊娠医療や強化インスリンン療法の普及によるものと思われますが、どんなに医療が進んでも、知らなければ、そして人の意識が変わらなければ、解決しない問題もあることを痛感します。
栄養士さんのお話は特に目新しい話題はなく、カーボカウントなどに言及される事もありませんでした。
ただし、「ダメ」「制限」という表現がまったくなく、また通塾や受験勉強時の対応について触れられ、それが栄養指導のもっとも進歩したところなのかなと思いました。
chieeは2型発症のリスクがありますが、お話を聞くと不安だけは倍増で対策は全然思いつきません。
母は悩む…
今日は講演の後、和栗先生に少し院内を案内していただきました。
何度かVOXにも参加されたことがある大阪南部の市民病院のドクターも一緒で、昨今の医療事情(特に阪南)の話をしながら一緒に回りました。
写真は小児科の待合いです。
広く明るい吹き抜けと、子どもたちに十分な遊びスペース。
近くの小学生の作品や芸大の学生さんが壁に描いた絵や多くの絵画が掲示されています。
本当に何度訪れても母と子どもに優しい病院であることを痛感します。
その後、NICUへ。
ガラス越しに小さな赤ちゃんが一生懸命生きようとしているのが見えます。
ここでは500gで産まれた赤ちゃんの管理も可能です。
みんな!頑張って!思わずみんなで声をかけてしまいました。
昨日、ここで妊娠管理をしている患者さんからメールをもらいました。
いろいろ厳しい条件の中で頑張っています。
しばし自宅に戻って、もうすぐ病院に戻ってくるそうです。
赤ちゃんに出逢えるまで後少しです。
一緒に行った友人のひとりも計画妊娠管理中。
赤ちゃんもお母さんになる人も頑張れー!
エールを送ります!