今、京都では「五条坂陶器まつり」の真っ最中。夜は屋台も出て、すごい賑わいです。陶器市を眺めながら、五条坂をのぼり、少し東に入ったところにある「京都市美術工芸ギャラリー」。そこで行われている 第23回 京に生きづく手しごと展を見に行ってきました。京都には、京焼・清水焼や京漆器、西陣、京友禅などは比較的規模が大きくて有名な業界以外に、とても少ない人数の職人さんによって継承されている工芸分野があるそうです。そんな手仕事による工芸分野を紹介するのがこの展覧会。私が行った日は、水引工芸での結納飾りの実演、金網細工での「豆腐すくい」作り体験が行われていました。体験されている方を見ながら、職人さんのお話を聞きます。職人さんは1個仕上げるのに5分だそうですが、素人には、どこから編み始めるかもわかりません。きれいな六角形にするのが、すごく難しそうです。
2階には、黄楊櫛(つげぐし)、きせる、和傘提燈(ちょうちん)、花かんざし、かつら、和ろうそく、能面、三味線、真田紐(さなだひも)、足袋、茶筒、伏見人形などが展示されていました。特に興味が湧いたのが、花かんざし。とても小さい花のパーツがきれいに組み合わされて、華やかなかんざしになっています。配色も季節にあわせて、6月の紫陽花はさわやかに、10月の菊は艶やかです。一度、髪にさしてみたい…。帰りに舞妓姿になって人力車に乗っているカップルを見ましたが、このかんざしがさせるなら、舞妓体験したい気持ちもわかるなぁ~などと思う、なつでありました。
【第23回 京に生きづく 手しごと展】
平成17年8月7日(日)~10日(水)
午前10時~午後6時(最終日は午後5時)
京都市美術工芸ギャラリー
京都市東山区五条坂入る
入場無料