夕方、お豆腐でも買おうと錦市場を通ったら、セール中のお店がありました。
なんと、「祝 野球決勝進出セール」、ゆで卵6個で100円~! 今日は高校野球の決勝戦? ネットのニュースで見たら、甲子園で京都の京都外大西が決勝戦に進んでいました。お店の御主人、本当は「優勝セール」にしたかったのかな。それにしても、私、世間一般の情報から、かなり取り残されてるかも…。
京都芸術センターの図書館へ本を返しに行こうと四条烏丸あたりを歩いていた時に、ふと目にした看板…「昔懐かしい 中華そば」 「…中華そばぁ…?? ラーメンと違うんかなぁ~?」
のぞいてみたお店の中は、普通の蕎麦屋さんというか、丼屋さんというか…とりあえず、お客さんがいたので入ってみました。注文したのはもちろん「中華そば」 のっかっていたのは、チャーシュー、もやし、ネギ、メンマ、基本中の基本という感じ。お醤油味で、旨みが詰っている感じのコクのあるスープに細麺です。あんまりお腹空いてなかったのに、ちゃんと全部食べることが出来ました。五感に頼ってのお店探しも重要かも。おうどんとか、どんぶりものもいろいろあって、一人でも入りやすい感じがします。
お店の名前は「萬福」さんでした。
またもや引越しです。仮住まい先のマンスリーマンションが続けて取れなかったので、その間住んでいたウィークリーマンションから、もとのマンションへ戻りました。今回は旦那さんが夏休みをとってくれて、ダンボールに荷物を詰めるを一緒にしてくれたので、本当に助かりました。一人での梱包作業は、延々続くような気がして暗~い気分になるけど、二人だと断然、楽。やっと、本来の仮住まいに戻れて、(たぶん)神奈川に戻るときまでは、引越しがないと思うと、ホント安堵です。
思えば、仮・仮住まいの狭いマンションは過酷だったです。西向きだったので、夕方には直射日光。思わずテレサ・テンの愛人とか歌ってしまいました。「窓に西日があたる部屋はいつもあなたの匂いがするの~♪」だったかな、うろ覚えだけど…。それから、炊飯器が無いので、ご飯を炊くのは電子レンジ、電気コンロはひとつで調理用具が揃ってないので、フライパンでソーメンやパスタを茹でたり、レンジを駆使したり、一番困ったのはザルがなかったこと、茹でた野菜や麺はひたすらお箸で取り出してました。学生時代、4畳半の下宿に住んでいた時みたいな自炊生活みたい。頑張りました。私の料理魂は逆境に負けまいとアップしたような気がします。料理意欲が戻ってくると、少し食材買い物意欲も戻ってきたみたいで嬉しいです。今日からは広い台所。大きい冷蔵庫だから、野菜もちゃんと入る、冷凍も出来る、う、うれしいです!
今日は、京都で初めての通院日、今、病院で順番待ち中です。ここは、精神科、精神科、心療内科の病院のはず。それなのに、待合室の壁には液晶テレビがかかっていて、高校野球の中継が大きな音で流れています。なんで~!
高校野球ほど、うつ病の人間に合わない番組はないと思うけど…。 それから、パソコンコーナーもあって、今、そのパソコンで、この文章を書き込み中。いったい、どんな先生なんだろう…不安。
* * * * * *
病院から帰ってきました。疲れました。頭の中で、甲子園の応援団の声が響いてるような気がします。精神科の待合室にテレビがあるなんて…前の病院は静かなヒーリング音楽…この違いにボーゼンです。先生はとっつき難い感じの人。イメージとしては「若い教授」もしくは「冷静な精神科医」。診察室は社長室みたいな感じで、診察室のドアは、パソコンと連動してるみたいな自動ドア。先生は、私のデータをパソコンに打ち込んだり、メモしたり…なんか、実験動物になったみたいな、落ち着かない診察だった。分析されてるみたいな感じ。最後に思わず「余り上手に話せなくて…」と言ったら「次回もありますから…」と。うーん、患者としてやっぱり上手く話せなかったのか、私は…。自分の鬱病歴を説明するだけでも、気が重いのに。こういうのを先生と合わないっていうのかなぁ。次の診察日は2週間後。通院医療費公費負担制度32条の手続きが面倒なので、出来るだけ病院は変えたくないんだけどなぁ~。自転車で行けるのは楽なんだけどなぁ~。薬を貰いにいくだけと割り切ればいいのだろうけど…。今までの先生の気さくさが懐かしい~。
昨日は大文字五山送り火でした。加茂川(鴨川)まで見に行こうと、着物を着て張り切っていたんだけど、「すごい混雑だから、なつには無理!」といわれ、結局、住んでいるマンションの11階で見ることに…。真正面ではないけど「大文字」を見ました。思ったより大きく、松明から煙が空に向って上がっていくのまで見えて厳かな感じでした。昨年の夏、父を亡くした私は、ちょっとしんみり気分。
今日の着物は、母の木綿の着物に、天神さんの縁日で買った帯、白とピンクが入った帯締めと帯揚げです。帯枕をナイロンストッキングで包むのを止めて、へちまと帯揚げだけに変えたら、かなり涼しさ度が上がりました。
「京都に住んだらしたい」と思っていたのが、レトロカフェ、つまりは、老舗喫茶店に行くこと。7月に行った「スマート珈琲店」は◎!
次なるお気に入りを求めて、先日、国立近代美術館で「小林古径展」を見た後に「フランソア喫茶室」、昨日、百万遍知恩寺の手作り市を覘いた後、京大前の「進々堂」に行ってみました。
まずフランソア喫茶室。店内は太い木柱、ドーム型の天井、レトロなライト、ステンドグラスも素敵!黒光りした椅子やテーブルの重厚な感じ~と思いながら、案内された奥の禁煙スペースの席に案内されて座ったところ…「なんか、かび臭い…」 この間、母の着物を洗濯した時、カビ臭が部屋に充満したから、カビの匂いに敏感になっているのかも。女性グループのお客さんが多くて、話し声が騒がしい…。ブランデーケーキは美味しかったのになぁ~悲しみ。
次、進々堂です。「ただの古い喫茶店!かび臭いし椅子の布もはげてた!」と、フランソアをボロボロにけなした、うちの旦那さん。その彼が「一度行ったことがある。雰囲気もいいし、美味しいよ」と連れて行ってくれました。大きなテーブルもいい感じ。居心地もよさそう~と思いながら、壁よりの落ち着けそうな席に座りました。そ、そしたら!空調機から出てくる風がかび臭い…。
旦那さんは「昔のカレーライスはもっと美味しかったにょ~!」とカレーに泣き言を言っているけど、私の問題は、カビ臭さに…。
静香、ソアレ、六曜社珈琲店、みゅーず… 行きたいお店は多いんだけど。。
子供の頃、湯葉料理のお店に連れて行ってもらったかすかな記憶があります。でも18歳で一人暮らしを始めたので、その後は生麩、湯葉なんて食材には、全く縁のない食生活を送ってきて…錦市場の麩嘉さんをのぞいた時に頭に浮かんだのは「どうやって食べるんやろ~??」という疑問。かなり情けないかも~。味と食べ方を知りたいと思って、お豆腐、湯葉料理を食べに行きました。選んだお店は、祇園東山にある「大のや」さん。京生麩の製造販売元、大野さんの直営店だそう。まずは、お店の前で恒例の着物姿、記念撮影です。今日は、麻の着物に紬の帯、楽市楽座桃山文化村の市で買った帯占めと帯揚げ。半襦袢の袖口が覘いて、ちと恥ずかし…。
お店の2階にはテーブル席とカウンター。予約をしていったのでテーブル席に座れて、聴覚過敏症状を持つ私にはラッキーでした。お願いしたのは、舞御膳(3800円)、生麩、生湯葉づくしの懐石コースです。まずは濃厚な豆乳、それから、生麩の田楽、お豆腐の御刺身、生湯葉の芥子味噌和え、いろいろな味の生麩が彩りよく盛り付けられた松花堂弁当がテーブルに。
その後、かやく麩のお椀、くみ上げ湯葉のサラダ、生麩と野菜の御鍋、茶碗蒸しと、とっても盛りだくさん!
同じ生麩でも、調理法が違うだけで、全然違う味、食感になるのかとびっくりしました。料理意欲もフツフツと湧いてきます。それから、美味しいお漬物でご飯を頂いて、お抹茶と麩まんじゅう、最後には黒豆か生湯葉のアイスクリームまで~!この黒豆アイスクリームが、また美味です!お豆腐、生湯葉、生麩の美味しさを堪能して帰ってきました。 オススメです!
最後はアイスクリーム。私はミックスをお願いしました。
【大のや】
京都市上京区祇園石段下南二筋目角
TEL.075・551・7520
11:00~14:00(LO)
17:00~19:00(LO)
水曜休 P無 夜は予約のみ。
近所のフレスコで見つけたCiaoという情報誌に載っていた「京都の市特集」を見て、私の「市巡り」ブームはかなりヒートアップ中です。とりあえず、8月9月の市日は手帳に書き込みました。こないだ、東寺さんのがらくた市に一緒に行って、うちの旦那さんが「市」とか「骨董市」とかに全く興味なし!と判明したので、平日一人で行ける時に、ぼちぼち回ろうと思ってます。そんなこんなで12日は西陣楽市楽座 桃山文化村に行って来ました。場所は寺之内堀川上ルの妙蓮寺。着いたのは、11時ぐらい。とにかく暑かったので、栄養補給~!と思っていたら、caspi海さんというアイスクリームのお店が出ていたので「メープルアボガドナッツ」を~。
これがなかなかの美味で…!夢中で食べてから、「あっ!」と気がつき写真を撮ったぐらい、アイス好きの私のツボをつきました。店員さんは、アイスクリーム好きの娘さん(この方が作っている)に、助っ人のお母さんという二人組み。どこかの市でまた出会ったら、絶対食べたい。こんどは「ココナッツパイン」に決めてるぐらいです。
肝心のお買い物の方は、夏用の帯締め2本、帯留を使う時の帯締め、帯揚げ1枚。この間、骨董市で買った博多献上帯とリサイクル着物屋さんで買った麻の帯、両方に合いそうで嬉しい。それから、パンフラワーのブローチ3つ。これは、1個10円だったのだけど、小銭で30円がなくて1000円を出したら、「あるだけの小銭でいい」と言われて、1円玉をかき集めた18円で売ってもらいました。着物を着る時にする、かんざしパーツにしようと思います。売り子のお母さん(このお店も母娘ペア)、ありがとう!
京都の堀川通り沿いには、表千家と裏千家が並んで建っています。そこの裏千家センター内にある、茶道資料館の夏季展「茶道入門Ⅵ 体験!茶の湯」に行ってきました。受付で「お茶券」を渡されて「??」と思っていたら、1階には3つの違ったしつらえでお茶席が用意してあって、その中の好きな席を選んで、お茶が頂けるとのこと。すごくラッキーな気分。並んでいる飴玉が入っているガラス瓶や干菓子の入っているらしきが和紙の箱やカンカンが可愛いなぁ~と思って、一番カジュアルな感じの席を選んでみました。お茶を点てて頂きながら聞いたら、そのしつらえのテーマは「戸外でお茶を楽しむ」。御茶碗も抹茶茶碗じゃなくて、ミルクボールみたいなカップ、茶杓はアジア(聞いたけど忘れた…)の薬をすくうお匙、なつめも棗じゃなくて、外国製の(これも聞いたけど忘れた…)木製の壷、お湯は保温ポットに。お茶を頂いた後、お道具を仕舞うのは、なんと一澤帆布さんの「カメラバック」でした。カメラバックはレンズが壊れないように、いくつもマットがあるので、お茶の道具を入れていくのに便利だとのこと。お茶をたてて下さった方も「これだけカジュアルな感じになると、絽の着物を着て座っている私が場違いな感じがしてきます」と言って笑っておられました。お抹茶と茶碗と茶筌と茶杓とお湯…それだけのものがあれば、どこでもお茶って楽しめるんだなぁと改めて実感。私も京都に、抹茶茶碗一個、茶筌、茶杓、それからお抹茶を布で包んで持ってきたので、もっと気楽にお茶を楽しみたいな。そして、京都でお茶のお稽古ができるところを早く探さねば…!
「竹かごを開けてみてください」と言われて出てきたお菓子は、下河原 阿月さんの生菓子。三笠で有名な和菓子屋さんです。この生菓子は翡翠色が夏らしくて、とても綺麗でした。
「お茶の葉を石臼で挽いて、抹茶に。そして自分で挽いた抹茶でお茶を点てる」というのも、してきました。へんな言い方ですが、「お抹茶って、本当にお茶を細かくしたもんなんやなぁ…」と実感です。親子連れで来ている方も…。子供ちゃんはこの石臼をまわすのが、めちゃくちゃお気に入りの様子で、順番待ちの子供の列が…。私は、その最後に並んで体験してきた次第です。
他に体験できること
*2階にある 御茶室 又隠写に入って、お床やお釜の拝見。
*お濃茶をいただく(毎週木曜日2時から、先着10名)
*和菓子づくり 8月29日(月) 応募が必要。
*コンサート(ジャズライブ)も開催されます。
【茶道資料館】
京都市上京区堀川寺之内上ル 裏千家センター内
入場料 大人500円
(私は私はポスターの貼ってある近所の茶道具屋さんの店先でメモをとっていたら、御主人に招待券を頂きました。感謝!)
今日の着物です。母の薄物に、この間、東寺さんのがらくた市で買った帯。着物に興味が湧いた時には、何故かあって(たぶん結婚する時にドサクサにまぎれて母が入れた?)、好きだったのだけど使えなかった帯締めがデビュー~。嬉しかったけど、8月の京都にピンクは、やっぱり暑い…。着物を気持ちよく着るためには、やっぱり、色って重要でふ。
西陣にある京町屋に行ってみようと思って歩いていたら、「京都芸術センター」に出会いました。なんか不思議な建物、洋館かなぁと思ったら、もと小学校。真ん中には運動場があって、教室がそのままカフェとか図書館とかギャラリーになっていました。企画展「うたからさんぽ 今村源とこどもたち」に入って幸せな気分になって、その後、図書室へ。好きな分野の本が集まっていて、静か。学校の図書館って、こんなだったなぁ~と思う気持ちの良い図書室。図書カードを作ってもらって、借りた2冊。「ツレのための京都案内ガイドブック」と通崎睦美さんの「天使突抜一丁目」。‘ツレ’という言葉は久しぶり。関西に帰ってきた感じです。本の後ろに図書カードが入っているのも最近では珍しいかも。本のカードには借りた人の名前が順番に、私の図書カードには借りた本のタイトルが順番に書かれていきます。なんとなく楽しい気分。今、行きたい展覧会とか場所を求めて、明倫art(このセンターの通信紙)を熟読中です。
壬生寺で、盂蘭盆会万灯供養会と伝統芸能「六斎念仏踊り」を見てきました。四条壬生道のバス停で降りると、いきなり暗闇で、どっちに行けばいいのやら~。「壬生寺!壬生寺!」と言っている子供連れのあとをついて行って、無事、壬生寺まで辿り着きました。境内に入ると本堂前一面に灯籠が飾られていて、とても幻想的な雰囲気です。そんな境内の仮舞台で「六斎念仏」はスタート。ここの万灯会は空也上人が始めた念仏踊りが起源で、歴史も古く、約850年前に行われたという記録が残っているそうです。鉦鼓・太鼓・笛の囃子にあわせた踊りから始まりました。最近は観光客も多いそうで(まさに、我々…)、それぞれの演目の内容を紹介してから演じられ、とてもわかりやすいです。保存会である「壬生六斎念仏講中」のメンバーは、たぶん初めて間もない小学生の子供達、かなり上手くなった中学生、金髪のお兄さん、お父さん世代、御重鎮らしき御年配の方 等々いろいろ。みんな揃いの浴衣、浴衣姿が決まっていてカッコいいです。演目は起源が古いものから演じられているみたいで、最後は獅子舞。
見ていた子供達は、舞台にかぶりつき状態です。たぶん子供ちゃんの頭の中は「あんなふうに太鼓を叩けるようになりたい!」「舞台で踊りたい、獅子舞になって舞台で空中回転したい!」 きっと舞台上のお兄さんはヒーローなんだろうな。
こうやって重要無形民俗文化財は次の代に継承されていくのだなぁ~としみじみ思った夜でありました。
60年前、長崎に原子爆弾が投下された8月9日、NHK「新日曜美術館」で見て絶対行きたいと思っていた「戦後60年 いのちの証 無言館 遺された絵画展」に行ってきました。「無言館」は、長野県上田市にあり、太平世戦争で徴兵され、絵画や彫刻への志半ばにして亡くなった画学生たちが遺した作品と遺品を集めた美術館です。このような美術館があることを今回始めて知りました。会場では、その人や家族の短い言葉、どういうシーンで描かれたか、顔の写真、履歴、どこでどのように亡くなったかという説明があり、絵が展示してあります。それを一枚一枚見ていくと、絵、描いた方の生き方、思い、願いが、ひとつになって、私に語りかけてくるような気がしました。単に絵を見ているというより、その方自身と向き合っているような感じです。ひとりひとりの思い、たとえば、家族への、両親への、妻への、恋人への、兄弟姉妹への愛情、故郷への、友達への切ない思いが、ガンガン伝わってきます。あの時代にあって、親しい人にだけ出せた思い、絵にぶつけた思い、「生きたい」「絵を描きたい」という強烈な思い…。ひとりひとりにあった人生、それが凝縮された絵。会場にはお年寄りの方も多く、泣いてらっしゃる方も…。でも、私は、ひとつひとつの絵から生きるエネルギーを貰ったような気がしました。うつ病を患い、たまに、ほおり出したくなる私の凸凹人生。「生きたい」と強烈に語りかける絵に、「生きなさい」と命じられているようでした。
会場の最初にあった、無言館館主 窪島誠一郎氏の言葉の一節。
「~画学生の絵を単なる戦争被害者の絵としてではなく、あの時代に絵を描くことによって生き抜いた一群の青年たちの命の証として、いわば戦時下に生きた若者たちの青春の証として展示してくださるという企てを聞いたときには心がはづんだ。あの不条理な時代を~」
麻の着物を着るのは2回目。恒例の記念撮影。
今、京都では「五条坂陶器まつり」の真っ最中。夜は屋台も出て、すごい賑わいです。陶器市を眺めながら、五条坂をのぼり、少し東に入ったところにある「京都市美術工芸ギャラリー」。そこで行われている 第23回 京に生きづく手しごと展を見に行ってきました。京都には、京焼・清水焼や京漆器、西陣、京友禅などは比較的規模が大きくて有名な業界以外に、とても少ない人数の職人さんによって継承されている工芸分野があるそうです。そんな手仕事による工芸分野を紹介するのがこの展覧会。私が行った日は、水引工芸での結納飾りの実演、金網細工での「豆腐すくい」作り体験が行われていました。体験されている方を見ながら、職人さんのお話を聞きます。職人さんは1個仕上げるのに5分だそうですが、素人には、どこから編み始めるかもわかりません。きれいな六角形にするのが、すごく難しそうです。
2階には、黄楊櫛(つげぐし)、きせる、和傘提燈(ちょうちん)、花かんざし、かつら、和ろうそく、能面、三味線、真田紐(さなだひも)、足袋、茶筒、伏見人形などが展示されていました。特に興味が湧いたのが、花かんざし。とても小さい花のパーツがきれいに組み合わされて、華やかなかんざしになっています。配色も季節にあわせて、6月の紫陽花はさわやかに、10月の菊は艶やかです。一度、髪にさしてみたい…。帰りに舞妓姿になって人力車に乗っているカップルを見ましたが、このかんざしがさせるなら、舞妓体験したい気持ちもわかるなぁ~などと思う、なつでありました。
【第23回 京に生きづく 手しごと展】
平成17年8月7日(日)~10日(水)
午前10時~午後6時(最終日は午後5時)
京都市美術工芸ギャラリー
京都市東山区五条坂入る
入場無料
毎月決まった日に「市」がある神社やお寺がいくつかある京都。昨日、東寺のがらくた市に行って思ったのですが、どうも私は「市」好きなみたいで…自分は絶対使わないと思うものでも、変なものや面白いものを見つけるとワクワク~。そういえば海外旅行に行ったときも「市場」巡りをした記憶が…。今日、8日は因幡薬師手づくり市と豊国神社おもしろ市の日。折角なので?ハシゴすることにしました。まず向ったのは、因幡薬師手づくり市です。門の左にはコーヒーやカキ氷をうるトラック屋台、右手には野菜屋さん(新鮮で、お買い得値段!)、狭い境内に入ると、手作りのかんざし、バッグ、布草履、お人形、和小物など、いろんな手作り品を売るお店が全部で20店ぐらい。女性の出店者さんが多く、みんな顔馴染みさんみたいで、和気あいあいムードです。一番人気は左奥の布草履屋さんかな。前に買った子供のぞうりを直して貰ってる家族もいました。
パン屋さんも発見です。
天然酵母を使って、御砂糖なしや糖分控えめのパンやお菓子を作っている「IL CIELO」さん。試食させて頂いたクラッカー?も小麦粉の味を感じる素朴な美味しさ。ここでお昼御飯を調達することにして、バジルペーストナンとパッションフルーツ入りパンを購入してみました。バジルペースト入りのナンを食べながら、次なる、豊国神社へ向いました。バジルペーストも自家製だそうで、昼前なのに、ワインが飲みたくなります。あ~、いかん、いかん!
暑いです~。こちら豊国神社ものんびりムード。
神主さん?は世間話中、お店の人もお客さんも暑さでダレダレ~。だれもこの唐門が国宝だとか思っていません~。8日が古布、骨董市、18日がフリーマーケット(フリマ)中心だそうで、この日も着物と帯のお店も何店か出ていました。帯と帯揚げを探してみましたが、収穫はなし。まあ、余り出会いがあり過ぎるのも困りものなので…嬉しいような、残念なような。