菜の花日記

小さい喜びがあれば幸せ

父の思い出

2023年08月13日 | 日記

今朝5時に目が覚めた。相変わらずラジオを聴いていた。ニュースのあと、京都在住の女性の中継が聞こえて、京都の由良川の話の中で「由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え ゆくへも知らぬ 恋の道かな」と曽根好忠の和歌が聞こえた。父親が好きだった歌である。子供の頃、一人娘なのに戦争中でもあり少しもかまってはくれなかった。なぜか百人一首だけは相手をしてくれた。そして父はこの歌が好きだった事を覚えている。偶然だが今日13日は月命日だった。事情が有って父は多摩の秋川霊園に眠っている、私が19歳の時別れたきり一度も会わなかつた。自由気ままな人だったけどやっぱり会いたかった。

若い時は乱読で結構本を買い込んだ、息子が家に戻った時凄い本の量でやむおえず私の本を処分した。この「阿刀田高 著」の本だけは手元に置いてあった。そして阿刀田氏も「由良の門を渡る船人・・・」の句が好きだと書いてあった。