菜の花日記

小さい喜びがあれば幸せ

金子みすゞの詩の世界

2021年10月17日 | 日記

「大漁」

    朝焼け小焼けだ 大漁だ 大羽いわしの 大漁だ

      浜は祭りの ようだけど 海の中では 何万のいわしのとむらい するだろう

        

金子みすゞは、動物や植物をはじめとして、場合によっては石までも生きているとする世界観である。

石ころを「昨日は子供をころばせて、今日はお馬をつまずかす」と歌っている。

みすゞの作品を発掘した「矢崎節夫」はみすゞの童謡を「小さいもの・力の弱いもの・無名なもの・無用なもの」この地球という星に存在する全てのものに対する祈りの歌だった、と言っている。

みすゞは山口県の仙崎という漁師町で育ち、大羽いわしの時期には夜中じゅう、子供までが総出で賑やかに地引網の網を引いたという。この詩の持つ力はそうした原風景からきているのでしょう。

数年前まで我が町の「公民館・喫茶・カフェ」などで気さくなスタイルで「金子みすゞ」を歌うミニコンサートを開催して大勢だったり、少人数だったり月に2・3回みんなで歌いました。

マツオカ利休さん(アコーディオン奏者・作曲家) 清水智子さん(ピアニスト・歌手)の出演です。

私は手術以来、歩くのが辛くなり足が遠のきました、とても淋しいです。