まさかこのような人がアメリカ大統領になるとは思ってもみなかったです。
政治の「せ」も知らない。
ひとりの事業家が突然大統領になったのです。
日本で例えれば、ソフトバンクの孫正義さんが日本国のオーナーになるようなものです。
もちろん、日本とアメリカではインパクトはまるで違います。
なぜ、このようなことが起こるのか。
何かが根底から変わったと言わざるをえません。
それは人々のこころか、それとも何かバイヤスがかかったものが拡散、拡張するスピードが根底から変わったからか。
いえるは、ネット社会になっていなければ、このようなこと(トランプが大統領になるという)が起こりはしなかったということです。
なにしろ、アメリカ国が生まれて240年間で初めての事態が起こるのですから。
今日の演説を聞いて驚いたのは、就任演説に格調が必要なくなったということです。
格調なんかいらない。本音で行けばいいということですから、晩餐会を評して「ショーのようだ」というわけです。
では本音一本の政治であり社会とはどのようなものか。
自分中心から拡張した自国中心主義というわけ。
人は自分や家族が幸せが第一と考えているといっても間違いではないでしょう。
それが自国へ広がるだけです。しかし世界には広がりません。
トランプは経験的に、勝者と敗者がいることを知っています。
世界全体が勝者になることができないことも知っています。
敗者を造らなければならない。
勝者はアメリカなら敗者は他の国々です。
安部氏のいう共存共栄は、トランプが勝者であることが前提です。
だからと言って、今までの大統領が世界に奉仕してきたということはありません。
自国中心主義をオブラートに包んでいたのですが、今度からはむき出しの自国です。
それがどのような結末になるかは明らかです。
悲惨な道筋にだけはならないでほしいというのがこちらの本音です。