岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

都市型地震の課題(空き家編)

2018-06-18 21:57:24 | 2018年6月大阪北部地震

空き家問題が浮上してから久しいが有効な対策が取られてきたかといえば、ノーと言わざるを得ない。

空き家を有効に利用しようとしてもハードルが高いのが現状だ。

理由の第一は、大多数の空き家は古いということ。

古いということは耐震基準を満たせていない。

そのような空き家を利用するには、住み続けることが一番だが、それとて改修しながらだから費用もばかにならない。

ならば、住みにくい古い家にお金をかけるより新しい家をローンを組んで購入したほうがよいと考えるの人が多い。

古い近所づきあいは面倒だし都会に仕事を見つけたから、便利な家がいい。

空き家を放置して木や草が伸び放題になって近所迷惑になれば、行政が動くことになっているが、それも実効性に難がある。

もちろん、国の住宅政策がまずかったのが根底にある。持ち家優遇政策が元にある。

持ち家を推奨する政策の末路が空き家問題だ。

さて、空き家をどうする。

高いブロック塀に囲まれた家は誰が不法に住んでいてもわからない。潜んでいるケースもある。

地震など災害で壊れていっても、外からはなかなかわからない。

もし道路に隣接していれば、道路をふさぐことになる。

そのような空き家が日々増えている。

人口が減少している日本なのに新築のマンションが増えている。

そして、いよいよマンションバブル崩壊の時期となった。

災害の中には、人間が作り出しているものが多い。

今回の地震でもそうだった。

 

 

 


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